ドラマ『コード・ブルー』『過保護のカホコ』『遺留捜査』

録画していたドラマ『コード・ブルー』を見た。最初は、主人公の藍沢の喋りに馴染めなくて、なんというか、くぐもった声でうまく聞き取れなくて、つまんないなぁ、なんて思っていたんだけど、妊娠した17歳の少女が出てきたあたりから、「あれ?面白いかも?」と思い始め、このドラマの本筋、ドクターヘリで母娘3人を運ぶシーンでは、もらい泣きをするまで感情移入していた。恥ずかしい。
にしても、ホント、藍沢役の山下の活舌の悪さ、くぐもった鼻声はどうにかならないのか? 聞き取りづらいと思ってるの、私だけ? あと、無表情で冷徹な感じも、あまり印象が良くない。そういう設定だと言われれば、そりゃそうなんだろうけど、藍沢の言動ひとつひとつに、イラついてしまう。それが狙いだとしたら、たいしたもんだよ。

午後は『過保護のカホコ』を見た。遂に加穂子が「過保子」から本当の「加穂子」になった。自己主張できるようになったというか。
加穂子が、麦野君と会ってはいけない、とママに言われたのに、こっそり会っていて、それだけで胸がキュンキュンした。このドラマ、いいなぁ。電話で麦野君の趣味を聞いたり、服とかお弁当作りとか、麦野君に気に入られようと努力したり、青春だなぁと思った。
半面、ママの過保護というか、もうあそこまでいくと一種の虐待だよね。それがウザくて堪らなかった。うちもわりとあんな感じで、束縛・監視・管理の厳しい親だったから、見ていて「うわぁ……」と思った。どこかへ出かける度に「いつ、どこに、誰と、どうして行くのか、予算はいくら、夕飯は要るのか、何時に帰ってくるのか」といったことを細々と報告しないと、機嫌が悪くなる母親だった。今もわりとそういうところがあって、出かけようとすると、ナチュラルに「どこ行くの、何するの、誰と行くの」と聞いてくるので、本当に息苦しい。
ああいう母親って、二言目には「あなたのことを一番理解しているのは私(母親)なのよ」「なんでもお見通しなんだから」と言ってくる。これが私にとっては、「母に超能力で心を見透かされている」という妄想?が出現する原因となった。小学生の頃だと思う。

夜は面白い番組が無かったので、録画『遺留捜査』を見た。大学時代の三角関係って、ありがちな設定だけど、リアルでは聞いたこと無いなぁ、と一瞬思ったが、あった……。といっても、このドラマのように綺麗な話ではなく、1人の優柔不断な男を取り合って、こじれたっていう話だけど。こんなマドンナのような女性が、将来有望な2人の間で揺れる、なんて、漫画みたいな話があるわけ無いじゃん。
それでも、結婚までしたのだから、女のほうに好意はあったんだろうし、そこを疑って「俺は好かれてない」と拗ねるのは、幼いなぁと思った。更に、家庭内でも食事中に会話もせず研究に没頭するとか、どうなんだろうなぁと思った。実際のところ、どうなんですかね? バリバリの研究者って、飲食も寸暇も惜しんで研究してるのだろうか。と思ったら、バリバリの研究者と仕事したことあったわ。確かに、昼は無言で1人PC見ながら食べてた。
そして、袴田吉彦、安定の変態役に笑った。この人、いろんなドラマで変態役やらされてるよね。どういう経緯で変態役ばかり舞い込むことになったのだろう?
最後は、しんみりと『遺留捜査』らしい終わり方で、見て良かったなぁと思った。