kyupinの日記『安易にリスパダール液を服用するのを禁じる』を読んで

ネットで有名な精神科医kyupin氏のブログ記事から。『安易にリスパダール液を服用するのを禁じる』という記事があった。
このkyupin氏は、私はどちらかというと懐疑的な目で見ていて、でもベテランの精神科医らしい含蓄に富んだ記事を書くことも多いので、一応チェックはしている。

さて今日はリスパダール内用液についての話なんだが、これ私も頓服として飲んでいるので、他人事ではないなぁと思いながら読んでいた。
私は今のメンクリでは最初、前の主治医から処方されたリスパダール錠剤を飲んでいた。それが、前の主治医がいなくなって、今の主治医に交代した時、「リスパダールを止めて他の薬に変えよう」と言われた。しかし、私は1回しか会ったことの無い新しい主治医を信用できず(当然のことだと思う)、「嫌です」と答えた。それで、そのままリスパダールを半年ほど飲み続けたら、5kg以上太ったのだった。
慌てて今の主治医に「激太りした、薬を変えたい」と申し入れて、リスパダール錠剤から卒業したわけなんだが、どうしても頓服としてのリスパダールは卒業できず、今でも眠剤代わりに飲んだりすることが多い。

リスパダール内用液は、錠剤よりも過食欲求が出なくて(体感的なものなのでエビデンスは無い)、不眠時や不穏時に即座に効いてくれるので、とても助かっている。kyupin氏が問題点を挙げているが、それでも私は使用を止めるつもりは無い。
というのも、kyupin氏が推しているリスパダール内用液の代替薬が、バルプロ酸ナトリウム、つまりデパケンなんだよね。デパケン、私は600mg飲んでいた時に、狂ったのかと思うくらい飢餓感、空腹感が酷くて、更に5kg以上太った過去があるのだ。今は400mgを飲んでいて、飢餓感は治まったけど、これ以上は本当に飲みたくない、という感じ。

まぁでも確かに、リスパダールは重い患者さんに使う、というイメージは、あながち間違いではないような気がする。私はそんなに重くなかったので、2mgしか処方されていなかった。ちょっと試しに3mgに増やしてもらったら、途端に過鎮静で身動きが取れなくなって、まさに「飲む拘束着」といった感じだった。リスパダールの鎮静効果は絶大だと思う。