ドラマ『あなたには帰る家がある』第4話

ちょっと見るのが遅れてしまったけど、ようやく見た。
いや~綾子は怖いな~。別の部屋で見ている母とも話したんだが、「あの木村多江がやってる女が一番怖いよね」という意見で一致した。母曰く「男を誘ってるのが怖い」だそうで。そりゃそうだよな。多分綾子役はアラフィフ、50代くらいだと思うんだけど、それで男を誘惑しているのが、どんだけ魔性の女なんだよ、って感じで。

まだ、ユースケ演じる茄子田先生は、秀明の不倫相手がまさか自分の妻だとは思ってもおらず、職場の若い子だと思っていたようなので、強気に出ていたんだけど、終盤、「あれ?」みたいなことになってきて、ますます話が面白くなってきたかも。
これ、ただの中年男と中年女の不倫劇だったら、すぐに終わりそうだなぁと思っていたんだけど、茄子田先生のキャラが独特でしょ? あらすじを語らせたら、すっごくつまらないものになりそうなんだけど、登場人物がみんな魅力的というか、キャラが立っているので、話がどんどん膨らんで面白くなっていくんだよなぁ。

最後の、真弓の職場にメンチカツを送り付けてきたところなんか、鳥肌ものですわ。女の情念、怖すぎる……。そして、最後、遂に真弓と綾子が対面したわけだけど、綾子のほうが年の功なのか、一枚も二枚も上手に感じてしまった。
「妻としての務め」が今の時代に合わないのは分かるんだけど、ことこの場面においては、非常に効果的に効いている。いわゆる、古い価値観で言う「料理の出来ない女、旦那の胃袋をつかめなかった女が、よその女に横取りされた」的な。私も料理できないほうなので、このセリフを言われて男を寝取られたら、ぐうの音も出ないな、と思ってしまった。