指の異変は「ひょうそ」だった

私は手足の指やその周辺に湿疹ができる持病がある。皮膚科に行くと、「手湿疹」とか「主婦湿疹」とか言われる。対処療法しか無く、湿疹が出来たら、ステロイドの軟膏を塗って、症状が治まるのを待つしかない。
今年の冬頃から、いつものように右手の中指に湿疹が出始めた。ただ、いつもと違うのは、爪の下、中に湿疹が出ていることだ。今までにも、こういった症状は無いことは無いが、数は少ない。そして、この湿疹が苦痛なのは、物凄く痛いということ。薬を塗ろうにも、爪の中に出来ているから、軟膏が届かない。爪の周囲にもプチプチと湿疹が出来ているので、そこには塗れるが、焼け石に水といった感じで、いつまで経っても治らない。
そのうち、指の奥から痛みが来るようになって、箸を握るのも痛いくらいになってきた。さすがにこれはマズいだろ、と思って、今日、皮膚科に行って来た。

かかりつけの皮膚科は、名医だと思っていたし、口コミも良かったんだけど、前回行った時に、その噂に胡坐をかいているのか、ちょっと横柄な態度だったのが気に入らなかったのと、待ち時間が平気で2時間3時間かかるので、今日は別の皮膚科に行ってみた。
駅からちょっと歩くんだけど、びっくりするくらい人が居なくて、「失敗したか?」と思った。まぁでもこの皮膚科は巻き爪の治療(自費診療)もしてくれるので、もし巻き爪の病状が悪化するようだったら、ここにかかりたい、と思っていたから、偵察のためにも来てみたかった。
初診だったので問診票を書かされたが、書き終わって1分くらいで名前を呼ばれたので、「早!」と思った。しかし、そこからが少し長かった。巻き爪と手の指の湿疹を問診票に書いたので、いきなり処置室に通され、靴下を脱いで足を置く台の上に足を置いて、その体勢で5分ほど待たされた。

カーテンを開けて医師が来ると、まずは手の湿疹を見せた。「いつ頃からこういう感じに?」みたいな診察があり、「半年くらい前からですが、こんなに腫れたりしたのは数か月くらい前で、デルモベート軟膏っていうのを塗っているんですが、湿疹が出来ては消え、出来ては消えして、いつまで経っても治らないし、なにしろ痛くて」と言ったら、「痛いですか?」と聞かれた。「はい、かなり痛いです。箸を持つのも痛いです」と言ったら、「うーん」と考え込んでいた。
そして「これは『ひょうそ』ですね。爪にばい菌が入って炎症を起こしています」みたいなことを言われた。「ひょうそ」については、子供の頃、外から遊んで帰って手を洗わなかったら、親に「手を綺麗に洗わないと、ひょうそになるよ!」と言って怒られていたから、どういう病気かは知っていたが、まさか大人になった今、自分がその病気になるとは思わなかった。
先生が「抗生物質を出しておきますから、飲んでください。軟膏も出しますね」と言うので、「はい、分かりました」と答えた。

そのあとは巻き爪を診てもらったが、私の巻き爪は今は膿とか出来てないのと、「自費診療で4000円くらいかかります」と言われたのがあって、今回はテーピングでその場をしのぐ方法を教わった。4000円くらいなら出せるけど、問診の所に精神病を書いたし、職業も「無職」と書いたから、お察ししてくれたのだと思う。

帰宅して、「ひょうそ」について少し調べたら、結構怖いことが載っていて、ビビった。骨まで炎症が行くこともあるとか。まだそこまでいっていないことを祈るばかりだ。