ドラマ『グッド・ドクター』第3話

ちょっと前に録画していたドラマ『グッド・ドクター』第3話を見た。

しょっぱなから、容体が急変した子供の患者が出てきて、今回は小児医療問題かな、と思って、試しにフジテレビの公式サイトを見たら、ドラマ自体が小児医療をテーマにしているようだね。珍しい切り口だな、と思った。

しかし、気が付いたのはそれだけじゃなかった。若い男性医師で、変な口調と動作の奴がいる……。これまぁさすがに誰もが気が付くよね。怪しい言動の医師。こんなに挙動不審で、よく医者になれたな、って感じの。だって、多くの医学部入試では、面接試験がある。こんなに分かりやすく挙動不審だったら、入試に受からない。その点で、私はこのドラマは致命的にリアリティがないと思った。
改めて公式サイトを見ると、サヴァン症候群がどうのこうのと書いてある。うわー! くっだらねえー! それで、患者を見ただけで容体の詳細が、まるでドラゴンボールのスカウターのように見えて喋ってたのか!と思った。今時サヴァン症候群とか、無いわー。なにこの陳腐な設定、と思ったら、原作が韓国人らしき人が書いたもの……。もうダメだこりゃ。くっだらねえー(2回目)。韓流ドラマがこんなところにまで? うざー。きもー。ありえないー。

それに、主人公?そのサヴァン症候群の医師役の男性、山﨑賢人の演技がクソ過ぎる。頭をカクカク傾けて、手を不自然にプラプラさせて、「いかにも僕、変人でしょ?」って感じで、見てられない。

でも、唯一この話で「見て良かったな」と思わされたのは、医療訴訟の問題だった。私は、医療訴訟は医者が可哀相だと思うタイプだ。
以前、妊婦が出血多量かなんかで亡くなった問題で、医師が有罪になったことがあった。そのせいで、産婦人科医の数が大幅に減ったらしい、という話も聞いた。そのことから、医療のことを何も知らない弁護士風情が、上から目線で「判決」を下すのは、本当におこがましいし、何様のつもりだろうかと思う。
患者の急変で、それこそ1分1秒を争う現場で、ギリギリの判断、ギリギリの治療を、精いっぱいの持てる技術で行っている医師に対して、「貴方の判断は間違っていたから、有罪です」なんて、よく言えるな、と思う。じゃあ、弁護士、お前が手術してやれよ、って言いたい。そんだけ偉そうに「医療の良し悪し」を語れるんなら、医師免許も取れるんだろ? 手術も簡単にできて、死にかけた患者を奇跡の復活させられるんだろ?と思ってしまう。

そんなことを考えながら見ていたら、結局、亡くなった女の子の親御さんは、自分たちも言い過ぎた的な話をしに来たので、まぁこれが普通だよな、と思った。