ドラマ『遺留捜査』第6話

途中吹っ飛んで、いきなり第6話。たまたま最初だけ見たら、ものすごく下世話な興味を引く、嫁姑の確執トラブルみたいなストーリーっぽかったし、なんといっても、好きな女優の櫻井淳子と銀粉蝶が出ていたので、これは見なければ!と思って、見てしまった。
この回はマジで神回と言っても良いね。ストーリーも良く出来ている。一族がほとんど死んでいる、という都合の良いw設定も面白いし、なんと言っても役者が素晴らしい。お節介焼きで一言も二言も多い、嫌な姑役の銀粉蝶の演技が一際光っている。この方は昔々、ブリキの自発団という劇団の女優をされてて、NHKで放送された舞台を見て、一目でファンになってしまった。
櫻井淳子も素晴らしい。ショムニでは、色気のあるミステリアスなOL役をされていたが、今回はハッキリ物を言う気の強い嫁役。全然違う役柄を見事に演じ分けていて、思わずため息が出る。

さて、ストーリーは結局意外な方向に展開していくのだが、それもまた凄く面白くて、私はてっきり櫻井淳子が犯人だと思わされていたけど、見事に騙されたね。まぁこれも完全に、作者の思い通りなんだろうけど。こういう裏切りは大好き~♡
最後のどんでん返し、名前が分からん、料亭のぶりっ子嫁が犯人だとはなぁ~。確かに言われてみれば、飲食店の従業員なのに髪の毛もまとめずにバサバサさせて、汚らしいなぁとかは思ったけど、まさかまさか、って感じですよ。
犯人に動画を突き付ける時のカメラワークも良いね。ギリギリまで犯人が分からないようになっている。
あ~それにしてもあのぶりっ子嫁、恐ろしいわ! 可愛い顔して「くそババア」とか恐ろしすぎ。なんか申し訳ないけど、この女優の地なんじゃないかと思ったり……。だって、あまりにも上手いんだもん。

エンディング、マンションを建てるとか言っていた話も、みんなのことを考えてのことだったと分かり、本当に「あぁこれでこそ遺留捜査だよ」と、うるっと来てしまった。
砥石という地味なアイテムで姑の愛情が分かるというストーリーも、推理とか考えなくても「ほっこり」するものだった。