ハートネットTV「ひきこもり新時代 わたしたちの文学」

最初は、どの登場人物も「言ってることが幼いな、幼稚だな」と思っていた。でも、いろいろ聞いていて「あぁ、成長するための社会経験を積めなかったんだ」と分かった。義務教育の学校に行かないと、こうなるのか、と。
私も小学生の頃から不登校気味なところがあって、中学校の遅刻・早退・欠席の日数が3年間で75日を超えていた。中学3年の3学期は保健室登校をしていた。だから、一歩間違ったら、この人たちのようになっていたのだ、と思うと、怖かった。

母親が保健師の、「銀の匙」と言っていた男性が、とても気になった。母親が医療職でありながら、精神医療に理解が無く、精神科通院をさせてもらえなかった、という話だ。まったくうちと同じで、悲しくなった。
まぁうちは、20代の頃に私が自力で精神科クリニックへ通院したんだけど、そのあとは一時期寛解して、普通に生活していて、で、仕事を詰め込み過ぎて再発した。再発した時は完全に病識が無く、自力で精神科クリニックへ通うことは不可能だった。母は「この子は精神的におかしい、しかも鬱じゃない」とずっと思っていたそうだけど、母の偏見が強いのと、私が逆切れしたら怖いのとで、言い出せなかったらしい。
番組に出た男性は、そんな無理解な母親を持っていて、よくぞ社会に戻って来れたと思う。

でもまぁ言ったら悪いけど、バブルひきこもり男性は、甘えだと思うよ。社会の枠組みにハマりたくない、組織の歯車になりたくないから、引きこもってるって。なんなのそれって感じ。モラトリアムをこじらせすぎだよ。言ってることも、いちいち言い訳がましいし、屁理屈にしか聞こえない。