障害者雇用水増し問題

ここんところ毎日のように、官公庁で障害者雇用の水増しが行われていたことが報じられている。「どうせそんなところだろうな」と私は思った。
例えば、うちの地元の保健福祉センターには、車椅子の職員が1人いるのを見たことがあるけど、逆に言うと、1人しか見たことが無い。法定雇用率から考えれば、1人で良いはずが無いので、もっといなきゃおかしいんだけど、それらしい人は見当たらない。精神障害や知的障害のように、目に見えない障害がある人がいるかもしれないではないか、と言われそうだけど、そういう人、特に知的障害者は、保健福祉センターという専門性の高い役所で仕事ができるとは、ちょっと思えない。

そうなのだよ。こういう言い方は悪いかもしれないが、知的障害者は、官公庁のようなところで出来る仕事が無いのだと思う。官公庁は、言わずと知れた公務員様であって、採用にあたっては面接だけでなく、採用試験なるものがある。まさか障害者だからと言って、この試験を受けずに採用されることは、無いと思う。
さて、この試験。健常者ですら落ちる人もいるわけだから、知的障害者はまず受からないだろう。それでどうやって採用しろと? 難しいよね?
じゃあ、精神障害者はどうだろうか? 官公庁、特に中央省庁は、国会対策で徹夜で仕事をすることもあると聞く。睡眠が大事な精神障害者に、そんな仕事は出来ないよね? 無理なんだよ。
民間の企業が、特例子会社を作って大量に障害者を雇用するのとは、訳が違うと思う。

それにしても、官公庁ですら守れない法定雇用率を、民間企業が馬鹿真面目に守ると思うかね? これは物凄く根が深い問題だと思う。