NHK『きょうの健康 こころの病気 総力特集「双極性障害」』

NHKって統合失調症の特集は結構やるんだけど、双極性障害はあまりやらない印象があって、ネタにしづらかった。でも、今回放送『きょうの健康 こころの病気 総力特集「双極性障害」』があったので、取りあげてみる。
番組冒頭にもあったように、うつ病と診断されて、うつ病の治療をして、治ったと思ったら軽躁状態・躁状態が出て、実は双極性障害だったと分かることが、結構多いらしい。かくいう私も、一旦うつ病と診断されて、のちに躁状態が現れたために双極性障害(当時は躁鬱病)と診断が変わった経緯がある。

躁とうつが混ざった症状、混合状態というのがあるそうだが、自分はどうなのかなーと考えても、双極性障害って案外自覚の無い病気なんだよね……。その点、統合失調症と似たような部分はあるように思う。
躁の時は、お金を使い過ぎているとかで、ハッと我に返ることがあるんだけど、自分の意思では買い物を止めることが出来なくて、とにかくお金を使いまくってしまう。貯金を崩してでも使ってしまう。今はまだ貯金があるから良いけど、無くなって生活保護になったらどうなるんだろうと、今から不安になることもある。
うつの時は、いまだに良く分からない。希死念慮がある時は、さすがに「これはうつだ」と思うけど、今回みたいに希死念慮が無くて、やたら眠いとか、疲労感が凄まじくて体に鉛の板でも入ってるんじゃないかと思うくらい体が重いとか、「うつの症状にもあると聞いたことがあるけど、本当かなぁ?」と自信が無い。

双極性障害の診断についてだが、ハッキリ分かって治療を始めたのは、今のメンクリの主治医の診察の時で、確か、私が買い物をしすぎて散財してしまう、といったようなことを話したことがきっかけだったと思う。それで、主治医が「今までにこういうことは何度かあったの?」と聞いてきたので、「ありました。昔通っていたメンクリの医者に殴りかかったこともあって、そこのメンクリの診断書には『躁うつ病』と書かれていました」みたいな話をしたら、今の主治医が「なるほど、それだったら、躁うつ病としての治療も併用する必要があるね」みたいな感じで、治療が始まったと思う。

具体的な治療に関しては、薬物治療がメインだという話だった。
特にリチウム(リーマス)が双極性障害の薬で最も使われている、ということだった。そうなのかな? 私が最初に出された薬は、バルプロ酸(デパケン)だったように思うが……。まぁどっちにしても、今はリチウムも飲んでるけどね。
なお、バルプロ酸は再発回数の多い人や、焦燥感が強い人、混合状態のある人などに用いられることが多い、とのことだった。私の場合は、再発回数と焦燥感に該当するのだと思う。
カルバマゼピン(テグレトール)は鎮静作用が強く、興奮や怒りの強い場合に用いると、早く落ち着くそうだ。これは、私は飲んだことが無い。
ラモトリギン(ラミクタール)は、うつの症状が強い人に用いられることが多いそうで、今回私に処方されたのもラミクタールなので、主治医の判断は正しいんだな、ということが分かった。

この解説をされた寺尾教授は、双極性障害に非定型抗精神病薬を併用するのがお好きみたいだけど、実際のところはどうなんでしょうね?
私は、統合失調症も併発しているタイプだから、抗精神病薬も飲んでいるけど、双極性障害だけのタイプは、抗精神病薬を飲むのって、抵抗あるのではないかなぁ? 特に、オランザピン(ジプレキサ)やクエチアピン(セロクエル)って、爆太りする薬で有名じゃん。男性だと100kg超えることも珍しくないし。

日常生活の注意として、生活リズムを守ることが挙げられていたが、それともう1つ。人が集まる場所は避ける、というものが挙げられていて、なんか分かるなーと思ってしまった。人が多い街中に行ったり、人と話したりすると、神経が高ぶって眠れなくなったり、私の場合だと脳内会話が止まらなくなったりするんだよね。だから、怖くて都内に行けない、というのもある……。