夜回り先生に懐疑的

夜回り先生で有名な(知らない人もいるかもしれないが)水谷修さんが、ご自身のブログで「ホームページを閉じる」と書かれていて、一部で話題になっていた。
夜回り先生は、いわゆる不良と呼ばれるような、夜の繁華街を徘徊している子供たちに声をかけて更生を促したり、イジメに遭っていたり死にたいと訴えるような子供のサポートをしたりしていたと思うんだが、もうそういうのに疲れてしまったようだ。

ただひたすら続く何百本の日々の相談。
私の本を読んでくれればそこに答えが。

とブログに書いてあって、話題になっているところでは「著書くらい読んでから相談しろよ」的な意見を見かけたんだけど、私はちょっと違和感を覚えたんだよね。
というのも、この夜回り先生の著書、52冊もあるの。サイトに書かれてるやつを数えたから、間違ってるかもしれないけど。これ、よほどの読書家でも無い限り、全部読むの不可能だよね? 52冊も買うお金が無い子供も多いよね? 普通の人に本を勧めるのに、3冊超えたらもう無理よ。ましてや子供じゃ、絶対無理。

ほんと、なんで52冊もあるのかね。52冊の中のどこに答えが書いてあるのかね。不思議でたまらない。
本を書いて印税で稼いで、活動費用を捻出したいって気持ちは、分からんでもない。でもさ、限度ってもんがあるよ。52冊全部読まないと分からない答えって、何? 謎。

そもそも、本気で非行少年・少女や、イジメられている子、自殺を考えているような子たちを救いたかったら、NPO法人とか立ち上げて、組織化を図るべきだよね。なんで1人で活動しているんだろう?
1人で出来ることって限界があって、組織化・法人化することで、自分が直接活動できなくなっても、その意思を引き継ぐ人たちが活動を続けてくれるようになるわけで。
だから、なんていうのかなぁ、素直に同情できないというか。そんな感じです。