こころの元気+ 2019年10月号

今月は結構早めに『こころの元気+ 2019年10月号』を読み終えることが出来た。
ちなみに、今月号は「掲載誌在中」で2冊、通常の賛助会員として1冊、計3冊が手元にある。どうしたらいいのか???

まぁそれで、今月号で気になったことはなんといっても、特集になっている「私と家族の距離」だ。
中でも、親から金銭的なサポートは受けられたが、精神的には何もサポートしてくれなかった人の漫画が載っていて、とても共感した。ほとんど私と一緒だな、と。

私は発病時から今に至るまで、ほとんどの生活費を親に出してもらっている。大学を中退した頃は、「あれだけの学費を出してやったのに、大金をドブに捨てるようなことしやがって」とか「ごく潰しが!」とか言われていたが、今は特に何も言われない。
前に通っていた作業所の利用者の中には、少ない障害年金から、家(家計)にいくらか入れている人もいた。私は年金は完全に自分のお小遣い扱いだから、そういう人は偉いな、と思った。
また、うちは父がまだ働いていて、老齢年金以外の収入があるので、歳のわりにはゆとりのある暮らしができていると思う。金銭的にはとても恵まれている。

反面、精神的なサポートはまったくと言って良いほど無かった。最初の最初に精神科(街のメンタルクリニック)へ行った時も、電話帳で探して自分1人で行った。
地域活動支援センターなどで精神障害者の話を聞くと、多くの人が親や配偶者、あるいは社会人だと上司や人事の人に付き添われて、病院を訪れるケースが多い印象がある。だから、私が「1人で行ったよ」と言うと、皆「親は何してたの!?」と驚く。

発病から約25年が経って、診断名もほぼ確定した今ですら、母は私の病気を知ろうともしない。母は小説等の活字を読まないので、「マンガで分かる統合失調症って本があるよ、読んでみてよ」と頼んでも、「私の病気じゃないから興味ない」といった反応しか返ってこない。「それ読んだらerikoの病気が治るの?」とまで言う。なんかもう絶望するよね。ここまで理解する気を見せてくれないと。

だから、今号で私と同じような人がいて、嬉しかった。私も、自立支援医療や障害者手帳、障害年金など諸々の手続きは全部自分1人でやったし、その後の地域活動支援センターへの登録、作業所の登録から退所、そして新しい作業所の探索と登録等々、そのあたりも全部1人でやった。
まぁ1人で出来たんだから、障害の程度も軽いんだろうけど。