BSプレミアム『壮絶闘病から読み解く うつ病を生きる新常識』

BSのNHK(BSプレミアム)で11/16(土)に放送された、『壮絶闘病から読み解く うつ病を生きる新常識』を見た。
1時間半の番組で、見るのも結構エネルギーが要ったんだけど、途中寝ながらも頑張って見た。

私は統合失調感情障害で、うつ病では無いけれど、若い頃はうつ病と診断されていたから、20年前の治療と最新の治療と、どう違うんだろうな、と思いながら見始めた。
いきなり、「今どきのうつ病治療は薬を使わない」みたいな論調で始まり、面食らった。うつ病で芸能活動をお休みしていた名倉潤の奥さん、渡辺満里奈や、ご本人がうつ病を経験された小島慶子なども出ていたが、揃って「薬は止めた」と言っていたので、天下のNHKでこんなこと言っちゃって大丈夫かよ~と思った。

もしかしたら、本当にそれが最先端の治療、トレンドなのかもしれないけど、精神科の治療には薬が欠かせない、と教えられて(?)育ってきた身としては、まったく飲まないで治せるものなのかと、猜疑心でいっぱいになった。またトンデモ医療じゃないのか?と。
登場した医師の話だと、うつ病のうち抗うつ薬が効くのは1/3だったかで、残り1/3は小麦粉のプラセボで治る、みたいな感じなんだけど、なんかそれもどうなのかな、って思ってみたり。
最新のTMSという、頭に磁気を当てる機械を使うと、抗うつ剤で治らなかったうつ病患者のうち5割が治せる、みたいなことを言っていて、またもや疑心暗鬼になったり。治らなくて困ってる人は、こういうのにホイホイ飛びついちゃうのかなぁ。
最近保険が使えるようになったらしいので、治療効果はそれなりにあるんだろうけど、なんか、魔法の機械みたいに言われると、逆にドン引きしてしまう。

途中で、双極性障害の研究をされている加藤先生が出てきて、双極性障害の患者が初診でそう診断されたのは25%くらいしかいない、と言っていた。
うつ病の話は、芸能人も結構カミングアウトするようになって、知名度が出てきたけど、双極性障害はまだちょっと聞いたことが無いので、これを機会に知ってもらえると良いなぁ。

うつ病を経験されたプロ棋士の先崎さんという方も登場されて、壮絶な闘病生活をさらっと語られていたのがとても印象的だった。
実は先崎さんを題材にした漫画があって、『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』なんだけど、これいつかブログのネタにしようと思って取っておいたのに、まさかNHKの番組で出てくるとは思わなかったから、これで話のネタ1つ失ったわw
これ本当に面白いので、是非読んでください。無料です。