樺沢氏による洗脳

先日、樺沢紫苑氏の動画について意見を書いたが、あれから色々考えて、樺沢氏のやっていることは洗脳じゃないかと思った。

突然だが、私の両親は新興宗教をやっている。やり始めた頃は、私が精神病で暴れたり、暴言を吐いたりしても、「感謝感謝、ありがたい、ありがたい」と拝まれた。その宗教によれば、周囲の人から発せられた言葉は、信者を試している、試練の言葉だと。感謝しなさい、ありがたく思いなさい、という思想なのだそうだ。
この「周囲の人」というのは、当然宗教関係者も含まれるわけで、ランクの高い信者に何か言われたら、「ありがたいご霊言をいただいた、感謝感謝」となるわけだ。このあたりから「ちょっと狂ってるな」と思う。

さて、これのどこが洗脳なのかと言うと。自分で考えることを放棄させている点だ。
私はこの宗教団体の地域支部にも、総本山にも連れていかれた。そして、この宗教団体の在り方について、親よりランクが上の人に尋ねると、皆一様に「それはあなたが知らなくてもいいこと」「そんなことを考える前に、まず修行しなさい」と言うのだ。「これっておかしくないですか?」と疑問をぶつけると、困惑した表情を浮かべる。この宗教、教えの在り方について、心底疑っていないようなのだ。あぁ、これが洗脳ってやつか、と思った。

これと同じことを、樺沢氏も言っているように感じた。「ネガティブな発言はしないように」「悪口は言わない」「批判する暇があったら自分のためになることをしよう」みたいなことを言っていたと思う。これって、視聴者を自分の意見に染めるための手口だよね?
自分の意見と違う意見・コメントを言わせない。コメント欄で批判する人がいたら、「こいつ何言ってんの?」という雰囲気がある。コメント欄には樺沢氏を賛美するコメントばかりが並び、その中には教祖のように崇めている人までいる。流石に恐ろしいわ。

教祖のように崇めるのは個人の勝手だが、そうしないと「あなたは成功しませんよ」「未熟ですよ」と腐したり、圧力をかけてきたりするのは、どう見ても脅迫的な洗脳の手口だと思う。