寝屋川監禁事件について

もうあまり追加報道もされなくなってきたが、大阪は寝屋川の33歳女性が実の親に監禁されてて衰弱死した事件を考えてみたい。
この事件は、本当に訳が分からなくて、また痛ましい事件だったと思う。初期報道で、被害女性が統合失調症と診断されていた経緯があり、とても他人事には思えなかった。
この事件には不可解な点がいくつもある。例えば、16~17歳頃に精神疾患、統合失調症と診断された、という報道があったかと思うが、その後なぜ診断された精神病院へ通院せず、自宅敷地内にある小屋へ監禁したのか、ということだ。普通に考えれば、暴れて家族も手が付けられない精神疾患患者、となれば、病院のほうから積極的に強制入院の打診があるはずだ。親はそれを断ってまで監禁したのだろうか? 医療費入院費を出すのが惜しかったのか? それとも世間体が気になって精神病院に入院させなかった? でもそれなら、最初の診断をしてもらうために1度は通院しているのだから、筋が通らない。
また、妹もいるらしいことが分かったが、妹が、姉の姿を見ていないことに対して、どう思っていたのか、ということも謎過ぎる。まぁこれに関しては、妹ということで、まだ子供だったろうし、警察や保健所に通報するような知恵が無かった、とも考えられるから、あまり責められないかな、とは思う。

食事も、1日2食、最近では1食にまで減らされていたそうだから、驚愕だ。人をたった2畳ほどの窓も無い閉鎖空間に閉じ込め、監視カメラで自分の娘を監視する。服も着させない。トイレすら監視されている。正直言って、親のほうが精神疾患があるのではないかと思うくらいだ。

さて、では学校はどうしていたのだろうか? 監禁されているのだから、当然、学校には通えなくなるだろう。担任の教師等は、どこまでこの家庭に入っていけていたのか? 学校にまったく登校してこない生徒をすんなり卒業させたのか? 児童福祉施設などは介入してこなかったのか?
と色々思ったんだが、なんかこの事件の始まりは、15年以上前になるよね。その頃って、児童福祉施設とか、まだまだ整備されていなかったかもしれない。

この事件は、親が悪いことは100%間違いないので、最後までキッチリ調べ上げて、罪を償って欲しい。