『統合失調症のひろば 特集:逃げていい』は買うな

日本評論社の『統合失調症のひろば 特集:逃げていい』を読了した。結論から言う。この本は買うな。あ、タイトルにも書いちゃってるか。こんなこと言いつつ、Amazonリンクは張っておく。

この本というか、このシリーズね。『統合失調症のひろば』自体がもうね、ダメだと思う。完全に統合失調症が食い物にされている。怪しい自立更生団体、宗教、左翼活動家みたいなのが食い込んでる。
今回の『逃げていい』に関しても、そう。長寿院という曹洞宗のお寺の住職が、「統合失調症なんて病気が本当にあるのか?」と言いながら、統合失調症患者を受け入れて、精神修養みたいなことをさせているらしいことが書かれている。精神修養なんかで統合失調症が治るんだったら、世の中の精神科医や製薬メーカーはこんなに苦労しません。それこそノーベル賞取れるわ。
お経を読んだり、滝に打たれたりして、精神修養を積んで治るんだったら、それはもう最初から統合失調症ではなかったんだと思う。

それから、ことぶき共同診療所のスタッフ?が投稿した記事は、統合失調症の患者の話では無く、ホームレス、失業者の話だった。なんでこんなのが掲載されているのか?

また、内科医なのに精神障害者の生活支援活動をしているという、乾達という医師も寄稿しているんだが、いったいどういうつもりなんだろうか? そんなに精神障害者の生活支援をしたいなら、内科医ではなく精神科医の修行をするべきじゃないか? そういうのがね、なんか偽善というか、胡散臭いものを感じるんですよ。精神障害者の生活支援って儲かるのかな? 良い人アピールじゃないのかな? って。
と思って読み進めてみたら、ただの大学時代の学生運動自慢だったw なんじゃこりゃw もうねー凄い老害。お呼びじゃないって感じ。ただの左翼ですよ。っていうか、この本全体が、もう左翼活動家の自慰。一部抜粋しますね。

安倍があれだけ嘘ついてさ、誰が見たって、安倍と菅と麻生が嘘言ってやらせてるっていう事実

……なんで統合失調症の患者に向けた雑誌で、政治談議してるの? 正直、気持ち悪いとすら思った。左翼的政治活動はよそでやれよ。統合失調症患者という社会的弱者にすり寄るなよ。

唯一、参考になりそうだったのが、精神科医・胡桃澤伸の『論考「逃げていい」』だった。これは、本誌の副題にも沿った内容で、精神科医自らが「逃げたい」と思うこともあるのだ、という話が書かれていて、人間誰しも同じなのだな、と思った。そして、精神疾患を専門にする医師ですら逃げ出すことがあるし、それを肯定もしているのだから、精神疾患の患者だって逃げて良いのだ、と思った。

また、もう1つ挙げるなら、ウェブライター・内山健太の『逃げていい』かな。文章量が少ないので、立ち読みできる書店があるなら立ち読みして欲しい。「この世の中の大体の問題は逃げると解決ができます」と書いてある。潔い。
しかし、現実問題、逃げることの出来る問題と、出来ない問題があって、例えば私は父の血を引いた娘である問題からは、逃げようがない。科学的な事実だからだ。行政的には、父の戸籍から「分籍」という手続きをして、籍を抜いているので、親子関係は無いんだけど、例えばそういうことを知らない身内や近所の人なんかには、「erikoちゃんは性格はお父さん似だね」みたいなことを言われると、言った人や父親をぶっ殺したくなるくらい腹が立つ。でも、事実なので何も出来なくて「はぁそうですね」と返すのが関の山なのだ。

『萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母』読了

萩尾望都に興味の無い人にとっては、「なんじゃそりゃ」的な本をようやく読み終えた。初版が2010年なので、8年も前の本になる。

この本は、萩尾作品が好きで、あの世界観が好きで、画風が好きで、とにかく萩尾先生の作品なら何でも読みたい!という人に向けられて作られたのだろう。私は、個人的には好きじゃない萩尾作品もあるので、熱狂的なファンでは無いのだけど、それでも、この本を買って良かったと思う。

萩尾作品には、鬱屈した親子関係が良く出てくるが、うちもそういう家庭だったため、自己投影をしながら読んでいた節がある。
なぜ萩尾先生が、ああいった親子関係をテーマに選ぶことが多いのかな、と思っていたら、ご自身も家庭に問題を抱えた、と言ったら大袈裟かもしれないけど、まぁそういうのを抱えていて、特にお母様と色々あったみたいで、多くは語られていなかったけど、察するものがあるなぁという感じであった。
だから、親子関係に問題を抱えている人は、萩尾作品で鬱憤を晴らすのも手じゃないかな、と思う。特に母子関係については、テレビドラマにもなった『イグアナの娘』が突出している、と言われている。が、私には引っかからなかったんだよなぁ、あれ。なんでだろ?

肝心の中身だが、色んな人が萩尾先生にインタビューしたり、語ったり、という、なんというか内輪受けを狙ったような本です。だから、ファン以外には受けない。値段も結構するので、これだったらまず古本屋で萩尾作品を買って読んで、ファンになれそうかどうか判断してからでも遅くないと思う。
私個人は、高校生の時に同級生から勧められて読んだ『ポーの一族』や『トーマの心臓』でハマりました。ライトな男性同性愛が描かれているので、人は選ぶと思う。ちなみに、同じように勧められて読んだ、竹宮恵子の『風と木の詩』は暴力性が強すぎて、最後まで読めなかった。でも、同性の性的暴行を描いた、萩尾望都の『残酷な神が支配する』は読めた。だから、何が読めて何が読めないかは、実際に読んでみないと分からないんだよなぁ。

Web漫画 たかもりさいこ『統合失調症にかかりました』

今日も面白いWeb漫画を紹介しよう。サイゾーウーマンというニュース系ブログで連載されている、たかもりさいこ『統合失調症にかかりました』という漫画だ。
最初のほうは、サイト1ページに何作か漫画が盛り込まれているので、読むのが大変だけど、漫画だから読みやすい。

このたかもりさんも、結構激しめの症状に悩まされて、よく分からないけど、発症時、結婚されていたのかな? 旦那さんが病院へ行こうと説得してくれて、さくっと治療に繋がったのは本当に良かったと思う。
今、世間でも話題になっているけど、精神的におかしくなった我が子を、精神科に診せなかったり、診せても通院させずに監禁して、虐待している人がいるじゃない。うちはご飯とカネは出してくれるけど、病気に関しては完全無視のネグレクト的な手法で育てられた。だから、発症してすぐに病院へ連れて行ってくれる家族がいるのは、本当にありがたいことなんだと思った。

たかもりさんは、病気の症状で髪の毛を抜いていたけど、私も30歳くらいで再発した時、髪を自分で抜きまくっていた。左の額の上あたりを、ワシッと掴んではブチッと抜く感じで、気が付いたら丸くハゲていた。場所が場所だけに隠すこともできず、その頃にはもう、被害妄想とかが出始めていたので、すごくつらかった思いがある。
たかもりさんは、今はどうなのかな? まだ症状が出ているのだろうか? すごく気になる。漫画も楽しみだ。

Web漫画『ツキイチ! 生理ちゃん』

知っている人もいると思うが、オモコロというサイトで、『ツキイチ! 生理ちゃん』というWeb漫画が公開されている。無料なので、色んな人に読んでもらいたい。生理ということで、男性はひるんでしまうかもしれないが、女性は毎月こういうことに悩まされているんだよ、っていうことを知ってても、いいかもしれない。ただ、コメントは勘弁してください。

私は生理痛がかなり重いほうで、鎮痛剤を飲んでも効かなかったり、痛みのあまり嘔吐してしまったり、失神して産婦人科に救急車で運ばれたりしたことがある。
とある時にかかった婦人科で、「痛み止めを使い惜しみするな、用法を守ってたらいくらでも飲んで良い。なんだったら、生理が来そうな日の前から飲んでしまえ」みたいなことを言われて、目から鱗が落ちて、今では生理の予定日前から鎮痛剤を飲んでしまう。お蔭で、流石に作業所へ行くまでの元気は出ないけれども、日常生活に支障が出るほどの生理痛に悩まされることからは解放された。
また、多分だけど、昔の鎮痛剤より今の鎮痛剤のほうが、効きが良いと思う。改良されているんだと思う。

で、だ。この漫画は、私のような生理の重い人を主人公にした漫画なんだけど、毎回「分かるなぁ~」とか思うんだよね。作者は男性なようだけど、よく女の気持ちが分かるよなぁと思う。原作、奥さんなんじゃないかな。
特に、最初のほうに出てくる、うっかり編集者と寝ちゃった女性。相手が避妊してくれなくて、生理ちゃん(このキャラも凄いよな。見てくれは悪いが、確かにこの悪さは、私が生理に抱く感情と同じだし、でもゆるキャラっぽさもあって、愛着が沸く)が「来れて良かった」と言ったシーンが、とても印象的だった。確かに、彼氏が居た時期は、定期的に生理が来ることに嫌気がさしつつも、「今回も来て良かった」と思っていたもんだった。

生理が止まるまでダイエットしたりは経験無いけど、精神科の薬を飲んでいると、生理が止まることがある。私の場合は、リスパダールで半年くらい止まった。ネットでそういう情報を入手していたので、特に主治医に言わずに黙っていた。結局、そのことは別件で主治医にバレて、パーロデルという薬を飲まされたけど、内心「もう生理、必要無いから止まったままで良いよ」と思ってたな~。
でも、あまりにも生理が止まっていると、骨粗しょう症になるリスクが上がって、良くないらしいね。私はそれを聞いて、初耳だったので、自分の考えを改めた。

まぁこの漫画が面白いのは、50年前?のナプキン開発秘話で、ナプキンを羽根つきで描いていることね。私が使い始めた昭和50年代ですら、まだ羽根は付いていなかったんだよ! バーカバーカ! 取材力が弱すぎる!
当時は、ショーツに固定するテープも、前のほうにちょこっとだけ付いてるだけで、今みたいに全面テープでは無かった。だから、粘着力が弱くて剥がれてしまい、歩くたびにゴソゴソと動いたりしていた。いやぁ今考えたら、よくあんな粗末なものを使っていたよなぁ。
って母に愚痴ったら、母の時代は「脱脂綿を股に当てていた」と言うのだから、笑っちゃうよな。

『マンガでわかる!統合失調症』読了

ネットをやっている統失患者なら、知らない人はいないと思われる、中村ユキさんの『マンガでわかる!統合失調症』。これがKindle Unlimitedで無料で読めたので、読んでみた。統失治療歴7年!?になる私としては、もはや既知の情報が多かったけど、ネットに不慣れだったり、特に初診で入院を勧められたりして、すぐにでも統失や精神病治療に関する情報が欲しい!という人にとっては、物凄く参考になる本ではないかと思われる。

私が最も気になった所は、「病院を探そう」というコーナーで、私は、メンタルクリニックも精神科の病院だから、「精神科病院」と呼んで良いんだと思っていたけど、どうもこの本では、メンクリ・診療所と精神科病院は別のものとして定義されているようだった。精神科病院は入院施設がある、メンクリよりも大規模な病院という位置づけになるようだ。
私が今のメンクリに通院するようになった動機は昼夜逆転で、睡眠薬が欲しかったからだった。統合失調症としての病識が皆無だったから、駅前の小さなメンクリでいいと思っていた。しかし、その場で統合失調症と診断され、しばらく通うようになって、ネットで色々情報を仕入れて、デイケア等に行きたいなぁと思い始めた時、この病院で良いのか?と思うようになった。メンクリだから、デイケアが無いんだよね……。
それは今でも悩んでいることではある。作業所に週1通うより、デイケアに週2通ったほうがいいんじゃないのか?とか。でも、デイケアをやっている病院にいくつか問い合わせたら、どこも「当院の診察を受けてから、利用できるかどうか判断します」って方針ばかりで、それはつまり、今のメンクリから転院することを意味していた。それは嫌なんだよ。
総合病院は、他科の診察で紹介されて行ったけど、毎年4月に担当医師が変わる。医者にも当たり外れがあって、私は2回連続で外れを引いたから、もう二度と嫌だと思って、再び地元の個人病院を紹介してもらった経緯がある。こういうことがあるので、総合病院は慢性的な病気でかかるのは嫌だな、と思ってしまうね。待ち時間も異様に長いし。朝8時過ぎに出かけて、帰宅が14時過ぎとかね。半日がかりになるので、親の送迎が無いと通えなかった。
入院に関するコーナーも、参考になったかなぁ。ま、私は精神科での入院はしたことがないんだけどね。いつ何時、入ることになるか分からないから。任意入院、医療保護入院、措置入院の区分だけでも、知っていたら良いと思う。

次に気になったのは、病名の告知。私の場合は、初診でズバリ「あなたは統合失調症です」と言われたので、逆に「えーなにそれ! 普通、こういうのって最初は伏せてて、何度か通ううちに告知されるもんじゃないの?」とか思ってしまった。
また、この漫画のように、親御さんも同伴で、とか要望されなかったので、母に病気であることを伝える時は、かなり勇気が要った。というか、半年くらい、母に黙って通っていた。まだ自立支援医療も通っていない時期だったので、診察代がかさんで、手持ちのお金が厳しくなり、そのことを母に相談する形でカミングアウトした。
のちに、母にもこの病気のことを知って欲しくて、何度も「メンクリへ行って、どういう病気か主治医に話を聞いてきて」と頼んだが、「私は精神科の門はくぐりません」みたいな態度が強硬で、頑として行ってくれなかった。今も行ってくれて無い。多分、なにがしかの偏見があるのだと思う。これだけ頼んでも行ってくれないのは、ある意味病気だ。

あとは、相談窓口が色々あることなんかも、知っていると便利というか助かるんじゃないかなぁと思った。ネットで見ていても、地域活動支援センターを知らない人や、うまく活用していない人も結構いるみたいだし。
ま、今回私は支援センターの職員から不快な思いをさせられたので、利用を勧めるのもなんか違うような気もするけど、上手く利用すれば、ちからになってくれる職員もいるよ、とは言いたい。
家族会なんかも、母が通っているけど、子供の病気のことを隠さなくていいから、随分気が紛れているみたいだ。思い起こせば、私が統失と診断されてメンクリへ通うようになってから、誰にもそのことを相談していないみたいだった。否、盲信している新興宗教の霊視wをしてくれる霊能者wには相談していると思う。これはほぼ確実にやっていると思う。でなければ、こんな重大な事柄を誰にも相談せずに黙っておくなんて、出来るわけが無い。

東京タラレバ娘が超絶つまらない件

以前、朝日新聞の書評かなにかで、漫画の『東京タラレバ娘』が凄く面白い、という記事を見て、一度は読んでみたいと思っていた。いつだったか、ドラマ化もされて、1回見たけど、なんかあまり面白くなかった、という印象で、それ以降見ていなかった。
今回、アマゾンのKindle Unlimitedで『東京タラレバ娘』1巻が無料で読めるので、読んでみたんだけど……。なんかすごくつまらなかった。つまらないというか、ムカつく? 新手の女性蔑視漫画なのかとすら思ってしまった。

私は、大学をストレートで卒業して、新卒で会社に入って独立してバリバリ働く、という経験が無いので、まずこの漫画に登場する女性陣の働き方に共感や親近感をまったく感じなかった。脚本家やネイリストといった華やかな職業の女性も、私のまわりには一人もいない。その時点でもう「なんじゃこりゃ、バブルを引きずった50女の妄想漫画か!」とか思った。
そして、主人公の女性の、激しい男性蔑視にめまいがした。大学を出たばかりの男性に、高級レストランでスマートに対応できるスキルを求めるのは酷だよ。勿論、そういう男性もいないでは無いだろう。社会人どころか、大学生の段階で、それが出来る男性もいると思う。でも、そういう男性は、主人公のような女性は知り合えないし、選んでももらえないだろう。「服がダサい」とか、酷いのは「東北出身で東京にあたふたしている」ってそこ貶すとこ?みたいな。酷くない? 東北云々はもはや差別でしょ。そういう人を見下す態度を取っているから、売れ残ってるんじゃないのかよ、って思ってしまった。私なんかもっと売れ残りなのに。

とか言いつつ、とりあえず最後まで読んだけど、モデルのKEYにも言われていたけど、女友達の親がやってる居酒屋で、3人で大騒ぎして他人の悪口言い合ったり、本当に最悪だよね。性格が悪すぎるよ。そういうキャラだとして、敢えて描かれているんだろうけど、それにしても胸糞悪い。なんでこんなのが面白いとか書かれてたんだろうか。謎でしょうがない。

アマゾンのKindle Unlimitedをお試し中なんだが

ブログ村の統失カテで、電子書籍が少し話題になっていて、読み放題というプランに自分が読みそうな本は入ってないだろう、と勝手に思い込んでいたので、思い込みは良くないよな、と考えを改め、実際にアマゾンのKindle Unlimitedをお試し加入してみた。
しかし、やっぱりというか、予想通りというか、早速、読みたかった雑誌が入っていないことが分かった。『リンネル』って女性雑誌なんだけど、なんと取り扱い自体が無い状態で、アマゾンで買うことも出来ない。街中の書店でないとダメなのだろうか。

ちなみに、なんでこんなことを調べようかと思ったのか、というと。昨晩、ネサフしていたら、『Amazonの読み放題 Kindle Unlimitedの雑誌ラインナップ一覧を作ってみた。』というサイトを見つけて、思っていた以上に、Kindle Unlimitedで私が読める雑誌が少ない、っていうか、ほぼ無いことが分かったから。このページは2年前の記事だから、今は少し増えてたりするのかな?と思って、それで確認してみたんだけど、あんまり変わらないっぽいね~。

その他の書籍も、これといって読みたい本がない。若干古い本ばかりといった印象もある。言っちゃ悪いが、売れ残りのたたき売り状態。それだったら、もっとまともな本を地元の図書館で借りたり、購入希望を出したりしたほうが良くない? あるいは、自腹切って1冊ずつ買うか。電子書籍の時点で、既に紙の本より少し安いわけで。
だいたいそもそも、「コミックのお勧め」にエロ漫画を表示させる神経が分からないよ。1段目がレディコミみたいなエロ漫画で、2段目が男性向けエロ漫画。どうなってんだこれ。

やっぱりKindle Unlimitedは無しかなぁ? 毎月980円でしょ、数十分探しただけでも、ほとんどが読み放題では読めないって、致命的だよね。雑誌がせめて3冊、漫画の新刊が2冊は読めないと、元を取った気がしない。いやもっと少なくても、元は取れるんだけどさ。気持ち的に。
それに、電子書籍って印刷しようとしたけど、できないのね。レシピ本とかだと、電子書籍で買ったら物凄く使いづらいなぁと思ったり。作るレシピだけ印刷できたらいいのに、って思ったんだ。でも、印刷そのものが出来なかった。どうしようもない。印刷くらいさせてくれてもいいじゃん。

『精神障害をもつ人のための親なき後に備える』読了

精神科に通院しているような人なら、だいたい聞いたことがあるんじゃないかと思う、地域精神保健福祉機構、通称コンボ、という所が出している書籍で、凄く気になるものがあったので、買ってみた。その名も『精神障害をもつ人のための親なき後に備える』。
1200円もするんだけど、とても薄くて、正直「ぼったくられた?」と思ってしまった。内容も、ほとんどは精神障害当事者の体験談の寄せ集めで、これくらいの内容なら、Webで無料公開で十分じゃない?と思ったり……。

でもまぁ、現実問題、支援センターでも「親が死んだらどうする?」なんて話は軽々に出来ないわけで、体験談でも読めることには、それなりの価値があるかな。
この本を読んで漠然と感じたのは、親が亡くなっても、意外とどうにかなるんじゃないか、ということ。特にうちは弟がいて、経済系の学部を卒業しているので、お金や行政の手続きに関しては、弟がやってくれるんじゃないかと思っている。墓守も「俺がやる」と言っているし。
あとは、近所づきあいとか、ゴミ出しとか、そういった生活面の話だね。身体や知的は、見てすぐ分かるから、周囲も手助けしやすいけど、精神は見ただけでは分からないし、偏見もあるから、近所に住んでいるってだけで障害をカミングアウトするのは、かなり難しい。
私が今考えている「出来なさそうな家事」は、ゴミ捨て。うちの地域では、カラスが大量発生して生ゴミにたかる、という理由で、前日夜からのゴミ出しは禁止で、当日は朝8時までに出さなくてはいけない。これが、起きれなくて出来ない可能性が高い。ゴミ捨て場が歩いて2分くらい行った所なので、メイクして行きたい。ゴミ出しの日の朝であれば、近所の人に遭遇する確率も高いわけで。ノーメイクは厳しいだろう。そうすると、朝早く起きなきゃいけない。それが難しいのだ。
食事については、なんとかなるかな、と思っている。昔一人暮らししていた頃も、なんとかなっていたし。ただ、栄養面の偏りは、免れないと思う。そこは不安。

お金については、障害者枠での就労はほぼ不可能だろうから、最終的には生活保護になるだろうね。そこがかなり不安。今まで贅沢に暮らしてきたから、生活保護費だけで赤字にならずに暮らせるのか、といった不安がかなり大きい。今の生活をそのまま当てはめたら、確実に赤字になる。
気楽に連絡を取り合える友人がいないことも、不安材料の1つかな。「喋りたいなら支援センターに来て喋ればいいじゃん」を実践していたら、支援センター外で連絡を取り合う友人が出来なかった(´・ω・`) ただまぁこれは良し悪しがあって、支援センターの職員も言っていたけど、病状が悪化した時に、しつこく電話やメールを繰り返したりする人もいるから、連絡先(電話番号、メールアドレス等)の交換は慎重にしたほうがいい、ってことなんだよねぇ。それは分かってる。
こっちはお友達になりたいと思っていても、相手が、「erikoさんは年上だから」ってことで、敬語を使われたりして、全然距離が縮まらないことも多い。

親を亡くす寂しさ、という点については、父親はどうでもいいけど、母親はかなりショックを受けそうだ。ほとんど共依存だから。今も、普段は母と話すことが最も多い。あまり頼らないようにしよう、と思ってはいるんだが、いると、つい甘えちゃうんだよなぁ。ほんと母が死んだらどうなるんだろう、私。
「お金より人を遺す」という章があって、個人的には、福祉関係の人とは関わってもいいけど、近所の人や親の友人知人は、あまり関わりたくないと思った。上述したが、福祉関係者以外の人に、精神障害を知られたくないからだ。

最後に「家族で親なき後のことを話し合うためのヒント」という章があり、話し合っておきたいことのチェック型リストがずらりと並んでいて、これは役に立ちそうだな、と思った。と同時に、行政書士や弁護士などにも、今からコンタクトを取っていたほうがいいのかな、と思った。

萩尾望都『メッセージ』読了

私の大好きな漫画家、萩尾望都の『メッセージ』を読了した。

この本は、「ここではないどこか」というシリーズのうちの1作品で、緩やかに連載されている小作品群を集めたような感じの本となっている。だから、萩尾作品に馴染みが無い人でも、スムーズに入っていけるし、馴染みがある人なら尚更、楽しめると思う。

本の前半は歴史モノで、歴史が苦手な私にはちょっと合わなかったが、奥付の松田青子さんのエッセイを読んで、この作品の見方がガラッと変わった。そして、改めてもう一度前半を読み直した。
愛について、人を変え、時代を変え、舞台を変え、深く丁寧に描いてある。それが普遍的なテーマであるからこそ、過ぎた時代を舞台にした物語でも、色褪せずに説得力を持つ。
萩尾望都はたしか結婚も出産もしていない人だったと思ったけど、どうしてここまで親子の愛や家族愛を描けるのだろうか、と不思議でならない。想像力の賜物なのだろうか?

後半は舞台を現代に移して、恋愛模様を描いていた。これは私にも経験がある愛だ。でも、こんなに献身的というか、盲目的というか、「報われなくても良いから、好きでい続ける」というのは、ちょっと私には無理かなぁと、一瞬思ったけど、そういや若い頃、3回も告白した人がいたっけ、とか、どうでもいいことを思い出してしまった。あぁあれは、若さゆえのことだったのか。
今は愛よりも金が欲しい。金さえあれば何でもできる。ホリエモンが言ってたけど、だいたいそうだと思うよ。愛する人と、河原で段ボールハウスに住みたいか? 嫌だろう。やっぱり最低限のお金は必要。

萩尾望都『バルバラ異界』読了

萩尾望都の『バルバラ異界』を読了した。

萩尾先生お得意の近未来SF作品で、少し前の作品だけど、「流石!」と思わせる大作だった。今までの萩尾作品によく出てきた火星、遺伝子、夢、近未来、輪廻転生、といったキーワードが満載で、こういう物が好きな人には絶対に「刺さる」作品だと思う。
私はこの文庫本版を買ったが、元の作品がどうなのか分からないので、何とも言えないけど、第2巻は若干中だるみの感があったように思う。でも、第2巻が無いと第3巻が成立しないので、それはそれで必要だったのかな、と思わなくもない。