それが限界なんだよ

なんか、某所で「頑張ってない」「死に物狂いでやればなんでもできる」「生保はクズ」みたいな根性論を展開している人がたまにいるんだけど、まぁ私もかつてはそう思っていたし、今でも時々「なんでこの人、毎日プラプラしてるんだろ」と思う人がいる。

でも、最近悟りを開いたかのように分かったことがある。それがその人の限界なんだな、って。
かつて私が、作業所に週1日しか通えなかったように、それが限界な人っているんだよ。認知機能障害がある、眠気がひどい、予後不良で症状が取れないetc… 理由は人の数だけあると思う。そしてそれは気合でどうにかなるものではない。

障害年金をもらえないのではなく「もらわない」のは個人の選択であって、他人に押し付けるものではない。
障害年金は働けなくなった時の保障として受け取れるものだから、障害によって働けない状態なら、そして精神科医の診断書があるなら、全然もらっていいものだと思っている。
それを「俺はもらわなかった」と自慢するのは意味が分からない。そんなに生活が苦しかったら、もらえばよかったのに。瘦せ我慢は見苦しいよ。

そして、もらった年金を何に使おうが個人の自由だとも思う。
かつての作業所の先輩で、ギリギリまで生活費を節約して1千万以上の貯金があると噂されていた人がいるけど、統合失調症なんて健常者より寿命が短いのに、あるか無いか分からない老後のための貯金をしても、使いきれなかった時のことを考えると、もったいない気がする。どうせ生活保護になったら貯金も許されないし。私は今を生きたいし、今を充実させたい。
でも、節約する人に対して「やめろ」とは言わないでおきたい。それもまた個人の自由だからだ。

世の中「苦しい思いをしたほうが尊い」みたいな風潮がはびこっていて、すごいブラック企業脳だな、と思う。そういう風潮に支配されている人は、楽して生活している人が妬ましいんだろうな。
楽して生活しているように見える人でも、文章の端々から症状の重さが分かる人が多いし、本当の意味で濡れ手に粟って人はいない気がする。
専業主婦の人とかも、一時期は「女の人生イージーモード発動してんな」とかうがった目で見ていたけど、今は専業主婦は専業主婦で親戚付き合いとか悩みもあるだろうし、まぁ人生いろいろだよな、と思うようになった。

何が言いたいかよく分からなくなってきたが、統合失調症は必ず寛解する病気では無いし、安定したと言ってもそれが他の人の安定と同じ意味ではないことのほうが多い。
私も、今の超絶ホワイトな作業所だから多くて週4日利用できているけど、フルタイムは絶対に勤まらないと思うし、実際に2人の主治医から「今後フルタイムで働けるようにはならない」と断言されている。今の状態が私の限界なのかな、という実感がある。

統合失調症は再発するたびに症状が悪化するといわれている。私も初発から何度も再発を繰り返し、こんなふうになってしまった。
若い人には、無理をして再発させるくらいなら、無理しないほうが絶対に良い、と言いたい。

4件のコメント

  1. こんにちは!
    おっしゃる通りですね!
    むっちゃ共感しました。
    他人の生き方に自分の価値観をもとに口を出すのはばかばかしいです。
    視野が狭いのかなぁと感じました。

    1. こんばんは!
      共感していただけて嬉しいです。かなり前から気になっていたけど、なかなか文章化できなくて、今日ようやくできたのでUPしてみました。
      価値観って誰かと張り合ったり、優劣付けたりするもんじゃないですからねぇ。合う人と付き合えばいいんじゃないかな、と思いました。
      そうそう、視野も狭いですよね。世の中いろいろな人がいるのに。

  2. おっしゃる通りです。
    遅過ぎる。やってなかったやん
    いわれるとしんどくなります💨
    楽に生きなさいと言われます
    自分さえ良かったらいいやんが
    難しいです。

    1. コメントありがとうございます。
      精神病の人は自分に厳しすぎる人が多いと感じています。私自身も、内心は自分に厳しくしているので、せめて表向きだけでも気楽にしています。
      「楽に生きなさい」と言われて、すぐにできないから病気なんだと思います。
      お互い、頑張って楽に生きましょう!(というのがもうおかしいんですが)

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