ペーパードライバー講習 4時間目 仏の教官

午後から、ペーパードライバー講習4時間目だった。午前中は他科の診察があったので、正直「行きたくない」と思ったが、2か月以内に5回の教習をクリアできなくても、お金は返ってこない、ということなので、無理やりねじ込んだ。だから、休むわけにはいかなかった。
いつも通り1時間早く教習所へ行き、所内を練習している教習車を見ていた。みんな結構上手いなぁ~。若いからかな~。私みたいなおばさんもたまに居るけど、運転しているのは見たことが無い。どこで運転しているんだろう?
とか思っているあいだに乗車時間になったので、教習車の所へ行ってみると、初回のクソ教官よりもっと年上と思われる、おじいちゃん教官だった……。一瞬「あぁ~またハズレ引いちゃったかぁ~? もう怒鳴られるのは嫌だぁ~」と思ったんだけど、こちらが「よろしくお願いします」と言って原簿を渡したら、教官も「はぁい、こちらこそお願いしますねっ!ねっ!」と可愛く「ねっ!」を連発。えぇ~全然見た目からは想像も付かない言動だ! 便宜上、「仏の教官」と呼ぼう。

さて、今回は4時間目ってことで、最初に所内をぐるぐるせず、いきなり路上へ行くことになった。それも、前回と逆方向。つまり、私が普段使っているバスが通る方向だ。
仏の教官はすごく優しくて、世間話をしながら教習開始。「〇〇に住んでるの?」「はい。あ、あのバスに普段は乗ってます」「あぁそう。じゃあこっちの道路は良く知ってるでしょ」みたいな感じで話してて、本当に温厚な教官なんだよ~。私もそれで安心して、ゆったりした気分で運転することが出来た。右左折する時の後方確認も、意識して忘れずにやった。
そのうち細い道に入っていって、「うわ、道細いですね、このあたり。怖いな~」と言ったら、仏の教官が「怖い怖いじゃ、いつまで経っても乗れるようにならないよ? ホラ勇気を出して! ね?ね?」みたいなことを優しく言うので、本当に勇気が出てきた。マジで~同じセリフを言うんでも~言い方次第でこんなに変わるもんか~って、痛感しましたね。

そういえばここ数日で、少し考えたことがある。2回目の若教官が、あれこれうるさく言わなくて良かった、みたいなことを思っていたんだけど、あれ撤回するわ。あれは、もっと指示を出して、「指導」するべきだったんだと思う。若教官には、ミラー確認などは結構言われたけど、幅寄せとか交差点への入り方とかは、全然何も言われなかった(と思う)ので、そのあたりがイマイチ身に付いておらず、他の教官から指摘されることが多かった。
うるさいことは何も言わないから優しい、だから良い、ってもんじゃないな~、と段々考えが変わってきたと、そういうことです。

閑話休題。前回と逆方向で教習していたら、くだりの坂道が結構あった。そこで、また2ndギアを入れるように指導された。2回目の教習でも言われたやつだ。そこで私がポロっと「免許はマニュアルで取ったんですよー」と言ったら、仏の教官が驚いて「珍しいね!」と言う。なので「大学の頃、営業の仕事するなら、営業車はマニュアルのことが多いから、マニュアルで取っとけよ、って先輩に言われたんですよ」と話したら、「ああ~そうなの。でももう使わないでしょ?」と聞いてきたので、「その通りです。家の車もオートマだし、乗ったこと無いですね」と言った。そしたら「だよね~」って笑ってた。教官、癒し系じゃん……。

そんな感じで運転してたが、渋滞していたので急遽コース変更をして、いつものコースに戻ってきた。
中央分離帯のある大きな道路を何本か抜けて、脇道に入って片側一車線の道路になった。察しの良い人ならここで気付くだろう。しばらく行って、とある交差点で仏の教官が「じゃあそこの信号を右折して」と言った。私は、ミラーを確認して、ウインカーを出して、後方確認して、……隣の車線に入った……。
そう、対向車線に入ってしまったのだ。入ってしばらく運転して、それでも私が気が付かなかったので、仏の教官が必殺「助手席からブレーキ」をした。私は「え、なんでこんな止まる?」と思った。その瞬間に、ハンドルを仏の教官に取られて、左の車線に戻されていた……。そして、仏の教官に「前見て、車、あるよね。ここ、対面通行(ちょっと失念)。中央分離帯、無いよ? ね?」と優しく言われた。スーッと血の気が引く私。思わず、「すみませんすみません」と謝り倒した。本当に危ない。
「これ車が無かったり、交差点じゃなかったりしたら、本当に危険だから、気を付けてね? ね?」って何度も言われた。そりゃそうだよな、仏の教官だって命の危険があるわけだし。本当に申し訳ないことをしたと思ってる。

なんていうかねー、午前中に用事を済ませて、疲れているところに、良く知っているとはいえ初めて運転する道での教習、それが終わってからの、また新しい道、ってことで、集中力が切れていたのだと思う。若い頃に運転していた時でも、30分以上連続して運転したことは無かったからなぁ。必ず休憩を取っていたから。1時間は持たないよ。ものすごく気を遣う。
そんなわけで、本当に申し訳ないと思いつつ、小さくなりながら教習所へ帰ってきた。仏の教官は、あんな危険な目に遭ったのに、一度も声を荒らげることなく、最後まで温厚に指導してくださった。マジで仏。
最後は、「危険な目に遭わせてしまい、申し訳ありませんでした」と謝って、6回目の乗車料金を入金して、帰ってきた。

2件のコメント

  1. こんばんは。対向車線を気付かずに走ってしまったのですね。僕もやりかねないなぁ。自衛隊の大型トラックで免許を取りましたが、20年間運転していないので全く自信ありません。ちなみに教官は本物の鬼でした(笑)いま講習を受けたら、本当にうっかり僕もやらかしそうですよ。同じ間違いをしなければ大丈夫です!

    1. こんばんは。
      おっしゃる通りです。交差点の向こうにこっちを向いて停まってる車を見ても、何が起きているのか分かりませんでした。いや~もうあの道は通りたくないですね。
      yoruさん、かなり特殊な経歴をお持ちですよね。自衛隊はいろんな免許を取らせてくれるって、本当なんですね。大型とか凄いなぁ。でも、さすがに20年のブランクは大きいですかね。教官が鬼って、そこ笑っていいところですか?(笑)
      そうですね~同じ間違いはしない、過去に指摘された問題点はクリアしていく、を心がけてはいるんですが、教官の厳しさによっては、委縮して間違えたりします。難しいですね。
      家の車だと、助手席ブレーキを踏んでくれる人がいないので、もし万が一のことがあったら、シャレにならないですよね。自分が死ぬだけならいいけど、他人様を傷つけるようなことがあったら取り返しがつかないですし。
      あと2回、教習を受ける予定なので、頑張ります!
      コメントありがとうございました!

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