新しい作業所の見学

午後から、新しい作業所の見学に行って来た。バス停まで徒歩3分、駅までバスで15分、駅から徒歩3分の、合計21分と、今までの作業所に比べたら半分で着いてしまう。これは楽だなぁと思ったんだが。
結論から書いてしまうと、ちょっと無理だな、と思った。

まず、事務所が入っているビルが、いわゆる雑居ビルで、差別するつもりは無いけど、スナックのようないかがわしい飲み屋も同じフロアにあるので、女性1人では入りづらかった。「スナックに勤めに来てる女じゃないの?」って思われたら嫌だなぁ、みたいな。
それで、事務所に行くと、職員らしき女性が3人と男性1人。この男性が理事長だった。なんと、足が不自由らしく、義足と松葉づえを使われていた。身体障害者を間近に見るのはあまり無いことなので、正直なところビックリして、怖気づいてしまった。

まぁそうは言っても、とりあえず話だけでも聞かないと、と思って、話をした。というか、色々聞かれた。現在の障害は何か、病名は何か、いつから精神科にかかっているのか、お仕事の経験はあるか、等々。
仕事に関しては、病識が無くて、なおかつ体調が良かった時代、いわゆる寛解していた時代があったので、その時にやったデータ入力やAccessとExcelのVAB開発、Webページ制作などを話した。

先方の話としては、一貫して「原則5日来ていただきます」の一点張りで、唯一休みが許されるのが「通院」だけという。勿論、人間なので体調が悪い日もあるでしょう、そういう時は休んでいただいても構わないが、基本的にうちの事業所は利用者がチームを組んで作業をしているので、1人突然抜けるだけでも困るんです、みたいな口ぶりで、「そう簡単には休ませねぇぞ」ってオーラが出てて、もうそれだけで私は「無理ぃ」と思ってしまった。
それを察知した先方が、「まぁ最初は週3日2時間来て、徐々に増やすって方法もありますしね」みたいに条件を緩和してきたんだけど、最終的にはやっぱり週5日出て欲しいみたいな空気が消せてなくて、私としては完全にやる気を失ってしまった。正直言って、あまり精神障害に理解があるようには思えなかった。例に出してきた精神障害も、発達障害だったしなぁ。確かに発達障害も精神障害の範疇だけど、統合失調症や躁鬱病が「今日、体調悪い」って言うのとは、全然違うからなぁ。

仕事の内容も、法人のWebサイトには、データ入力やWeb製作、名刺作成などが書かれていたが、常時ある仕事では無いようで、普段は新聞広告の折り込みや、今の作業所でやっているような外部委託の内職をやっている、とのことだった。あーあ、やっぱりなぁ。どこもWebサイトには見栄えのすることを書くんだよ。そして、実態はどこも同じ。1個何十銭みたいな単価の内職。これについては、PC仕事が出来ると期待していたから、かなりガッカリした。
点字の勉強にもなるかと思っていた点字翻訳については、行政の議事録などを委託されているそうで、行政用語などかなり専門的な知識が必要となるらしく、新しい作業所でも出来る人が限られている、と言っていた。私は点字もまったく知らないし、行政用語なんてものも知らないので、ちょっと無理かな、と思った。

説明の後、実際に作業している所を見学させてもらったが、今の作業所より広くて、人が沢山いた。身体障害がメインというわりには、一見して障害者のように見えない人ばかりで、どうなってるんだろうな?と思った。
見学の後、事務所に戻ってきて、氏名や住所を書かされた。理事長と少し話して、私が「週5はかなり厳しいですね。医者からも毎日は予定を入れるなと言われているので」みたいな話をしたら、「まぁすぐに決めずに、よく考えてみてください」と言われた。でも、その時にはもう私の気持ちは「ここは無理だ」と決まっていたと思う。

体験利用をするのに、今の作業所は週1を2か月やったんだけど、そのつもりでいたら、理事長が「うちは2週間です」と言うので、あぁ、体験利用も週5日びっちり来させるつもりなんだ、と思って、体験すら出来そうに無い、行く前から気持ちが挫折した。
っていうか、週5日10時~16時まで勤務できるなら、時給が4倍くらい高いA型に行きますけど、って感じだよね。ここの作業所のメリットって何だろうな、と思った。駅から近いくらいしかメリット無いよ。

帰りに、駅前でエナジードリンクの「モンスターエナジー」を配っていたので、サクッともらった。駅ビルで買い物を済ませてバス停に行ったら、もう配ってなかった。すごいタイミングで貰えたのかも! ラッキー♪

モンスターエナジー