録画していたドラマ『ブランケット・キャッツ』最終回を見た。
それにしても、たえ子を振り回していたクソガキがムカついた。親に内緒で家出をしてきて、本当の母親に会いたいのに、ろくに住所も知らない。それじゃ連れて行けないよと言えば、ワンワンと泣きじゃくる。私だったら、げんこつの1つでもねじ込んで、その場に放置して帰るけどな。
最悪なのは、妹のほうだけじゃない。兄のほうもクソガキだった。河川敷でクロをそっと連れ出し、置き去りにした。何やってくれるんだよと思った。よく、たえ子は怒らなかったなぁと思ったよ。私だったら、川に突き落としているところだ。
中盤以降、たえ子と秀亮が連絡を取り合うあたりから、急速に面白くなっていった。クロが病気だと嘘をついて、たえ子の居場所を突き止めるあたりなんか、本当に機転が利いているなぁと思った。秀亮役の西島さんのカッコよさも相まって、画面に釘付けです。海に入って、自殺を食い止めるのとかも、カッコよかった。
でも、個人的には、たえ子の気持ちが痛いほど分かった。今までずっと「耐える」人生。私はそこまで「耐える」ほどのことは何もしていないけど、でも、恵まれない人生だったな、とは思う。子供の頃は「お姉ちゃんでしょ、我慢しなさい、弟に譲りなさい、弟の面倒をみてあげなさい」という感じで、弟に尽くすことを要求され、男と付き合えば、「女は男に尽くすもんだ」というタイプにばかり引っかかり、仕事にかまけていたら30歳を過ぎていて、気が付いたら精神病が炸裂して引きこもり生活に突入。生きていても、何も良いことが無い、と思ってしまう。たえ子の死にたい気持ち、分かるよ。
今は、母親が「私のために生きて」と言っているから、生きているけど、母が死んだら、どうなるか分からない。生きる目標を失うね。だから、今回の最終回は、本当にいろんな意味で考えさせられる回だった。