Eテレでやっていた『きょうの健康 すっきり解消!睡眠の悩み「習慣を変えて不眠を改善」』を録画していたので見た。
最初に出てきた70歳の次郎さん(仮名)は、そもそも10時なんて早い時間に寝床に入るのがおかしいと思った。10時に寝て4時に起きるなら、6時間睡眠でそこそこ寝れてるじゃん、みたいな。まぁ中途覚醒はつらいけど、年寄りは睡眠の質が落ちるというし、そんなもんだろう。
ここで、自分の母親のことを考えた。母も睡眠障害があって、寝床に入るのは夜8時くらい。和室に敷いた布団に横になって、テレビを見ながら寝落ち、というのがいつものパターンだ。寝るのは早い時は9時過ぎ、遅い時でも11時には寝ている模様だ。そして、起きるのはだいたい4時頃と自己申告を聞いたことがある。
で、だ。母は「全然寝れてないわー、わたし、全然寝れてないー」と地獄のミサワみたいなことをいつも言ってる。いやいやいや、ちょっと待てよと。9時に寝て4時に起きてるなら、7時間も寝ていることになる。十分じゃない?
確かに母も中途覚醒がかなりあるようだけど、昼寝もほとんど毎日していて、そりゃ夜中に起きるよ、と言いたくなる。
番組でも指摘されていたが、床に入るのが早すぎる人が、朝も早く起きてしまう、というのは、当たり前なのだ。
「不眠症状がある人の割合」というグラフで示されていたが、不眠の人のうち、一番多いのは中途覚醒らしい。自分も該当しているので、興味深かった。
40代だと13%くらい? 60歳以降だと実に20%強の人が、中途覚醒で悩んでいるようだ。意外に多い症状なんだなぁという印象だった。自分も40代なので、「中途覚醒つらい」とか思っていたけど、「特に少なくもない症状なんだよ」と言われると、「気にするだけ無駄かな?」とも思えてきた。
不眠で病院へ行ったほうが良い、という基準を紹介していて、単純に「中途覚醒」「早朝覚醒」みたいなものから、「日中に支障があるかどうか?」といった状態まで紹介していた。
眠気だけでなく、疲労感や注意力の低下、抑うつやイライラ感など、実に多彩な状態というか症状があって、不眠の影響は多岐にわたるのだなぁと思った。
今回のこの番組は、精神疾患から来る不眠症状は扱わず、厳密な意味での不眠症を扱っていたので、そのあたりはちょっと私が求める情報と違ったかな?と思ったけど、まぁ参考になるものもあるかと思って見ていた。
高齢者に多い不眠症のタイプでは、睡眠習慣の見直し、認知行動療法が効果的だと言われているそうだ。特に、認知行動療法では、眠れない原因となっている誤った睡眠習慣を修正することが肝なのだそうだ。具体的には、早寝・長寝・長すぎる昼寝がアウト、ということ。
早寝は私も主治医から注意されたことがあるんだけど、睡眠禁止ゾーンという時間帯があって、それが夜の19~21時あたり。この時間帯に寝てしまうと、夜中に眠れなくなると言われた。この番組では、覚醒感が強くて体が寝るのに適していないので、19時から寝ようとしても、うまく寝られない、と紹介していた。その時間帯に寝ちゃってた私は一体……。
長寝は、眠れないけど横になってるだけでも体は休まる、という説のことだが、今はそれが間違いだと分かっているそうなので、止めたほうがいいらしい。
昼寝は、ベッドや布団では緊張して寝られない人でも、ソファなどでくつろいだ姿勢だとつい寝られてしまう、みたいなケースがあって、そこで長い時間寝てしまうと、夜の睡眠に影響してくる、ということらしい。まぁそれは分かるよね。主治医にも「昼寝は30分が限度」って言われているし。だから、昼寝をする時はタイマーを使って、昼寝をし過ぎないようにはしている。