他人は変えられないが自分も変えられない

以前、辞めた作業所でイジメや嫌がらせに遭っていた時、複数の職員から「他人は変えられないから。自分が変わるしかないよ」ということを言われた。しかし、私もかなり頑固なほうでプライドも高いので、「なんで変わらない相手に合わせて私が変わらなきゃいけないんだよ」と思って、自分が変わることを拒否していた。
しかし、最近対人関係で色々と腹立つことがあり、一歩立ち止まって、これは私自身にも問題があるのではないかと思い始めた。

たとえば、某巨大掲示板で腹立つことが書いてあったりすると、カッとなって書き込みをしそうになるが、実際には書き込まないことが多い。場が荒れて炎上するし、そういう腹立つことを書く人は人を煽るのが趣味で、反対意見の反応を楽しんでいるところもある。だから、相手をしてはいけないのだ。
ところが、これが現実社会になると、脊髄反射で相手にしてしまう。そして、相手にした後、猛烈な自己嫌悪に陥る。

これを防ぐには、徹底して「相手にしない」ことが必要なのだと、ここ4~5年を振り返って分かったことだった。自分が変わる必要は無いのだ。ただ、こちら側から積極的には「付き合わない、相手にしない」が最善策なのだと、ようやく分かった。
私にだって私のキャラがあり、それを変えるのは、私が私でなくなる、ということだ。そこを曲げて、合わない相手に好かれようとすることは、「今の私と馬が合う」と思って付き合ってくれている人を捨てることになる。それは嫌だ。

相手を変えられないのと同じように、自分も変えられない。だから、嫌な人に遭遇しても居なかったこととして扱えば良いし、見なかった・聞かなかったことにすればいい。自分の反対意見を理解してもらおうとする必要も無いし、むしろそういうのは無駄な衝突を生むだけなのだ。