こころの元気+ 2020年3月号

今月初めに届いた『こころの元気+2020年3月号』。ちなみに、2月号も届いているのだが、ブログに感想を書きたいような記事が無かったので、書かなかった。

さて今号の特集だが、「ピアスタッフになれますか?」だ。正直言って、私はピアスタッフには否定的だ。コンボのアンケートにも、「ピアスタッフになりたいと思わない」と答えている。
だいたい自分の面倒を看ることだけで精一杯なのに、他人の面倒なんか看られるわけがない。勿論、これは私の考え・体調であって、精神障害者でも他人の面倒を看ることができるほど精神的肉体的に安定している人はいると思う。ただホント、私には無理。
ってことで、この話題については終わり。

今号はそんなことよりも、「べてるの家の当事者研究」という連載コーナーが良かった。この人はピアサポーターをしていて、なんか特集のことを否定しておいて、都合の良い事言うな、って感じだが……。
さて、この鈴木さん。「自分はダメなやつだ」と思いながら生きてきたそうだ。私もそういうところがあるので、共感してしまった。そして、「一生懸命がんばっても後悔が残るときがある」とあって、それにも共感した。そんな時、鈴木さんは「善処した」と言い聞かせるのだそうだ。これはなんかもうね、「あぁ~その手があったか~」みたいな感じで、刺さりましたね。

体調不良で作業所に行けなかった時なんか、すごく自分を責めてしまうんだけど、そうじゃなくて、「行くための努力はした、善処した」と思うことが出来れば、もう少し気が楽になるかな、と思った。
私の場合、幸いなことに統合失調感情障害としての精神症状が原因で外出できない、とかいうことは殆ど無い(疲れやすいので毎日外出できない、とかはあるが)。そのかわりに、過敏性腸症候群の下痢が酷くて外出できないことが殆どだ。
外出時間が迫れば迫るほどトイレから出られなくなり、「もう行くのは止めだ」と決めると、スーッと便意が治まる傾向がある。主治医曰く「予期不安」だそうだが、抗不安薬は処方してもらえない。認知行動療法でどうにかしろ、と言う。

この鈴木さんのやってらっしゃることは、認知行動療法に近いんじゃないかな? 考え方を変える、見方を変える。マイナスの気持ちに振り回されるのではなく、それとうまく「付き合っていける」術を身につけたいな、と思った。
奇しくも今号では、大野先生のコーナーで「認知再構成法7コラム」という、私が普段やっているコラム法が紹介されていた。こうして改めて活字を読むことで、自分の解釈がより深まるので、助かった。

参照サイト:認知行動療法活用サイト「こころのスキルアップ・トレーニング(ここトレ)」