これってマウンティングされていたのか?

昔々、通学制の大学を辞めたばかりの頃。やることが無くて暇だったので、同期や先輩後輩に片っ端から電話をかけては喋り倒していた。今思えば、躁状態だったんだと思う。
で、まぁその中に、Aさんという女性がいた。見た目はセリーヌディオンに似ており、スレンダーな美人だった。

その人に電話をした時のこと。しばらく近況を話したりしていたのだが、途中から恋愛相談になっていた。曰く「私って彼氏に愛されてるのかな、嫌われてないかな」といったもの。
個人的にそういう相談、大嫌いなんですよ。そんなの相手の男にしか分からないじゃん。だから、ハッキリ言ったんだよ、「本人に聞けば?」って。
そしたら、それをスルーして「これこれこんなことがあって、嫌われてる気がする。どうかな?」と聞いてくる。それが、明らかに「好きな女性に、男性がこんなことするわけないよ」というようなことなんだよ。あまり細かいことは覚えてないけど、例えば、喫茶店で席に座る時に、椅子を引いてくれるとか、ソファ側に座らせてくれるとか、そういった類のもの。
私が何度「あーそれは確実に大切にされてるでしょ」って言っても、「でもぉ~」ってどんどん別のエピソードを出してきて、のろけてるのか悩んでるのか分からない話をする。

そのうち、「こないだもね、40万のフランス旅行に連れて行ってくれたの。社会人(Aさんの彼氏は社会人らしい)にしては安すぎない? 大事にされてないのかな」とかいう自慢話をぶっこんできた。
さすがの私もイライラMAXになってしまい、「あっそうなんだ~40万は安いね~私なら無しかな~ありえないよ」と返した。そうしたらAさんは「そっか、そうだよね~」と言って、そのあと何を話したのか覚えてないけど、まぁそれくらいどうでもいい話をして電話を切ったと思う。

で。この電話をした当時は、マウンティングって言葉が無かったので、「自慢したかっただけなんだろうな」と思ったけど、今でいったらこれマウンティングだよねぇ。いや~大学を中退した落伍者にやっていいことじゃないよね。
まぁもう連絡を取ることも二度とないけど。