今YouTubeで見られる精神科医の動画で有名なものと言ったら、松崎朝樹先生のチャンネルだと思うんだけど、最近他の精神科医の動画もあることを知った。その名も、樺沢紫苑という芸名みたいな名前の人で、既にかなりの数の動画が上がっている。
私は、医者を盲信するのは好きじゃないので、この樺沢医師の話も話半分に聞いているけど、それでも面白い。多分、喋りが巧みなんだと思う。
今回良かったなと思ったのは、『名医とヤブ医者の違い』という動画。
パート2まであるので、気になった人は見て欲しい。
私も20代で精神科にかかってから、今までに4か所のメンタルクリニックを転々としている。いずれも「治療がおかしい」「診断に納得いかない」「診察を拒否された」等で転院した。その中でも2か所目に行ったメンタルクリニックは、支援センターでも藪で有名で、支援センターに来ている人で、明らかに統合失調症と思われる症状が出ている(独り言を言う、妄想がある等)のに、うつ病の診断をされていた。
他に、躁鬱病の作業所仲間も、この藪クリニックでうつ病の診断を受けていたし、私もそのクリニックでうつ病の診断を受けていた。しかし、診断書を取りに行くと、躁鬱病の診断名が書いてあった。意味が分からない。そのクリニックは、どんな患者にも「うつ病です」と診断することで有名なクリニックだったらしい。
この動画の中では、明確な診断基準がある、とされている。それは分かるんだが、どの医者も同じ病気なら同じような治療になる、というのは、ちょっと納得いかないなぁと思った。
私は今のメンタルクリニックに通うようになって、1回だけ主治医が交代している。前の主治医は非常勤で、本職で転勤があったからいなくなったのだ。それで、新しい主治医、院長に代わったわけだが、その初診で「お薬変えましょうか」と言われた。それまではリスパダールを飲んでいた。
リスパダールは非定型抗精神病薬の中でも古い薬で、副作用が結構多い。それを、院長はエビリファイに変えようとした。ここで、私は同じ精神科医でも、使いたがる薬に差があるんだなぁと思った。前の主治医は、統合失調症に対してリスパダール、不眠に対してコントミンを処方した。いずれも古い薬だ。しかし、院長はそれをかなり嫌がった。「副作用、出てない?」と何度も確認された。
で、まぁ動画内で言っていた「精神科医以外の医者に引っかからない方法」として、ホームページを見ろ、という答えは、これは精神科以外でなく、他の科の医師・病院にも言えることなんじゃないかなーと思った。
よくある言葉として、「開業医1人でやってる病院なのに、標榜科がやたら多すぎる所は怪しい」というものだ。うちの近所にも、内科・外科・胃腸科・整形外科・小児外科・皮膚と、やたら掲げている病院があるけど、ハッキリ言って、閑古鳥が鳴いている。実は先日、とある内臓腫瘍の患者を見落としたのだ。その患者さんが、どうしても体調が悪いと思って、駅前の病院へ行き直したところ、見落としが発覚したらしい。
この病院は、今時ホームページも無いから、医師がどの大学を卒業して、どういう病院でどういう研修を受けてきたのか、まったく分からない。それだけでも通う価値が無いように思えて来る。
私は精神科以外の他科の疾病で2か所の病院に通っているけど、その病院も、ホームページを確認して、医師がきちんと認定医等、取得しているかどうかを確認した。まぁたまに認定医等を取れていても、おかしな診察をする医者はいるし、医者も人間だから、相性がある。
特に私のような精神疾患を患っていると、それに対する偏見を持っている医者も、悲しいことにいる。精神疾患に偏見を持たず、きちんと認定医等を取得していて、さらに人間的な相性が合い、適切な投薬治療をしてくれる医者。こう書くと、なかなか難しい条件なような気がしてしまう。