私は初心者を脱しただろうか?

いきなり絵の話。
最近読み始めたブログに、『塾長の日記』というのがある。このブログ主は、私が習っている絵画教室の先生の、元上司だか、学生時代の先輩だか、ちょっとそこらへんは定かではないのだが、とにかく交友関係のある方だそうで、お名前を伺った時にWeb検索して、見つけたブログだ。
ハッキリ言って、このブログには超辛口なことがこれでもかと書いてある。読んでるとたまに、「私は絵を描く資格が無いのでは?」と思ったりもするけど、私はこのブログ主の生徒ではないので、今の先生の指導に基づいて描いていけばいいかな、と何度もやる気を奮い立たせている。

まぁそんな辛口なブログ主なのだけど、中には「おっしゃる通り」と頷く記事もある。今回紹介する『いつまで初心者?』もそうだ。
私もまだまだ初心者だし、と思っていたけど、もう絵を習い始めて6年が経とうとしている。いかに月2回しか習っていないとはいえ、そろそろ初心者は卒業しないといけないんじゃないかと、この記事を読んで思い始めてきた。

2番目の「描き方を聞かない」というのは、ここらへん東京芸術大学の大学としての指導方針だと聞いたのだが、具体的な描き方を教えず、学生に試行錯誤させる、と何かのテレビ番組で見たことがある。だから、うちの先生も芸大出身なので、そこらへんを踏襲しているのではないかと思う。とりあえず「こんな感じでやってみよう」みたいなことは言われるが、具体的な筆使いはどうだとか、一切教えてもらえない。とにかくほぼぶっつけ本番だし、同じ作業をやっている他の生徒さんもいないので、自己流での描き方でずっとやってきている。
最初は「随分手抜きな教室だな……」と思ったけど、それがいかに恵まれた環境なのか、あとになって分かった。指導者の型にハメるほうが楽なのだ。指導者の言う通りに描かせるほうが楽なのだ。個人の個性を見極めて、個人に合わせて指導するほうが大変なのだ。

3番目の「“写真のような絵”にいちいち驚かない」は、ねぇ。驚いちゃうよね。写真のような絵って、やっぱりそれなりの技術が無いと描けないし、根気も必要だし、純粋に凄いと思ってしまうわ。まだまだなのかな……。
でも、ぼかしやにじみを使った絵の良さも分かるし、自分でもそういう絵を描いてみたいな、とは思っている。特にブログ主がブログで宣伝している本「ウォッシュ」の技法は、うちの先生も気に入っているみたいで、「今度やってみよう」と言われているので、楽しみにしている。