作業所で勤務 初めての作業

1週間ぶりの作業所で勤務だった。
朝、かなり大変な下痢に襲われ、30分遅刻した。休もうかとも思ったが、今日休むと次は忘年会で、「忘年会は来れるのに?」と思われたら嫌だったから、とりあえず行って、午前中だけで帰っても良いから、行くだけでも行こう、と思った。

作業所へ着いて、職員室にいる職員に私がやる仕事を聞くと、「いつもの絵付けだと思うけど、作業場所に施設長がいるから、施設長に聞いてみて」と言う。絵付けに使うエプロンがあるんだけど、他の仕事だったら、また別の作業着があるから、まずは施設長に聞きに行くか、と思って行ってみた。
施設長はもう1人の利用者と、食べ物をホニャララする作業をしていた。企業秘密です。外部の飲食店から頼まれてやっているらしい。そういう仕事も請け負うのかーと思って、驚いた。そして、「こちらの利用者さんは11時半で上がるので、erikoさんには同じ作業を引き継いでやってもらいたいです」と言われた。

その作業は刃物も使うので、誰にでも任せられる仕事では無いとのことだった。それで私にも「刃物は大丈夫ですか?」と確認を取られた。朝、鬱気味だったので、リストカットしそうな気分だったけど、「大丈夫です」と答えた。
そのあとは、施設長が付きっ切りで作業をした。やはり刃物を使うということで、1人にさせておけないのかなーと思った。以前、私が精神的に物凄く荒れて、利用者や自分を刃物でぶっ刺して暴れる幻視が見えて、とてもキツかったことがあるんだけど、そういう話を施設長も把握しているのだと思う。
でも、最後の15分は「ちょっと席を外すけど、大丈夫ですか?」と聞かれた。その頃には、私も作業に没頭してリスカする気持ちが消えていたため、「大丈夫です」と答えた。
作業自体は、期限までにノルマが終わって、本当に良かった。

午後はいつもの絵付けの作業に戻った。ちょっと大作を作ろうと目論んでいて、頑張っているところ。モノが大きいから、数が作れないんだけど、それはしょうがないよね。
作業をしていたら、すぐに施設長がまたやってきて、「erikoさんが作ったホニャララ、こないだの出店で大好評で全部売り切れちゃったの!」と教えてくれた。うわ~嬉しいな~。特にクリスマスの絵柄が良かったみたい。シーズン物は売れるね~。

今日は最初から、定時の15時までやるつもりで、実際にやることができた。みんなと一緒に終礼もした。とはいえ、始業が11時半といつもより30分遅いので、勤務時間はいつもと変わらないどころか、15分休憩を引かれているはずだから、マイナスか……。はぁー。

終礼が終わって、とある職員が、作業所で使う某アイテムの件について、聞いてきた。「やってもらえますか?」と。で、相変わらずお金のことは何も言わないので、思い切って聞いてみた。「それって、多少なりともお手当てか何か付くのでしょうか?」って。「作業所として正式な所で使うものなのに、それを作らせるのに時給180円っておかしくないですか? 更に、そちらは『家で作ってもいいんだよ』っておっしゃいますけど、仮に本当に家で作ったら、時給ゼロ円ですよね? タダ働きさせるつもりなんですか?」って。
そしたら、その職員は「ちょっと私の一存では答えられないので、施設長を呼んできますね」って速攻で呼びに行った。私は、施設長にもさっきと同じようなことを、もう少し婉曲的な表現で聞いた。

すると、施設長は心底驚いた顔をして、正直に「そんなことを言われるとは、まったく想定していませんでした。施設全体に関わる問題なので、ここで答えが出せません。この問題は一旦持ち帰っていいですか?」みたいなことを言われた。驚きたいのはこっちだよ! 私が言わなかったら、マジでタダ働きさせられるところだった! うわー!
私は大学時代にやった塾講師のバイトでも、時給UPの交渉をやったり、そういうの結構好きというか、納得いかないことは相手が誰であっても徹底的に話し合いを求めるほうなので、今回のことも、なあなあで済ませたくないな、とずっと思っていた。それで言ってみたんだけど、今の施設長は、ここに来るまでは知的障害者の施設で働いていた、と言っていたから、恐らくそういう所では私みたいにガツッと交渉してくる人はいなかったのだろう。
なんつうか、舐められたもんだなーというか。私ががめついのかな? そんなことないと思うけど……。