お尻の病院に行ってきた

イボ痔の状態がシャレにならないほど悪化してきたので、意を決して地元の総合病院へ行ってきた。自家用車で行けば自宅から10分なんだけど、公共バスと無料送迎バスで行くと1時間かかるという、非常に辺鄙な場所にある病院だ。
頑張って5時に起きて行ってきた。

イボっていうか、お風呂で洗う時にもうタオルみたいなものでは痛くて洗えなくて、手で洗っていたんだけど、もはや肉の塊が穴から漏れ出ているような感触だったので、これ絶対手術のやつだよ……と覚悟を決めていた。
だいぶご高齢の男性医師だったけど、怖くなければもはやこの際性別なぞどうでもいい、と割り切った。実際は、めちゃくちゃのんびり、おっとりした、優しいおじいちゃん先生だった。

「内視鏡入れますねぇ~」と優しく言われて、こちらも「はぁ~い」ってな感じ。「ちから入れないでねぇ~」みたいな。全然怒らない。地元の高圧的な肛門科専門病院とはえらい違い。
内視鏡の映像などは見せてもらえなかったけど、まぁ多分グロいだろうから、見なくてもいいや。自宅ですら患部を怖くて見れないから。

で、ひとしきり観察(?)されたあと、説明タイムが来た。
服を着て席に戻ると、とても古そうな医学書と、もうちょっとカジュアルな痔の解説本みたいな本の、2冊がデスクの上に置いてあった。
カジュアルな解説本は「痔の心得」なるページがあり、それを看護師にコピーさせていた。その1枚を渡されたんだが、最初に行った地元の肛門科でもらったチラシとほぼ同じことが書かれていた。これ肛門科のバイブルだったんか……。

もう1冊は普通の専門書。古いけど、スタイルは私が学生時代に使っていたものと似たような感じで、患部の様子とか写真では難しい(多分)から、めちゃくちゃリアルな絵が描かれているタイプのやつ。
その中から内痔核の説明を受けた。私は、イボが外に出ているからてっきり外痔核だと思っていたけど、診察の結果、腸の内側にあったものが外に飛び出しているだけらしい。だけっていうか……。それが大問題なんだけど……。

で、重要な事。これはもう即手術だよね?と思っていたら、坐薬と軟膏でとりあえず様子を見ましょう、と言われた。拍子抜け。
なんか、外痔核の手術のほうが難しいと思っていたんだけど、内痔核のほうが難しいらしい。入院が1週間になるのは、多分後者なんだろう。だから、医師もなるべくなら外来で治したいのかな、と思った。

そんなわけで、坐薬と軟膏を渡されて帰宅した。本当にこんなに飛び出てる痔が薬だけで治るんだろうか?