今年の4/1から障害者の法定雇用率が2.2%に上がり、今まで採用が及ばなかった精神障害者の雇用が注目を浴びているらしい。しかし、精神障害者特有の問題で、1年後職場定着率は、他の身体・知的障害者よりもかなり低く、それが精神障害者本人や、採用する企業の二の足を踏む事態になっているようだ。
特に精神障害者本人の問題として、「相談力」が挙げられる、と就労支援をする人が言っていた。なるほど確かに、私も今回の作業所の問題で、愚痴ばかり言っていて、「前向きな相談」はしてこなかった、と少し反省した。元来の性格もあるが、問題を、自分1人で抱え込む傾向はあるように感じた。
番組では、実際に何年も企業で働き続けている当事者の方が登場していた。林さんはなんと10年も働き続けているらしい。これは凄いことだと思った。
林さんは、ご本人も職場に馴染めるよう、仕事に馴染めるよう、ご自分で工夫をされていて、なんかやっぱりそういう努力が無いと、なかなか長くは勤まらないんだろうなぁと思った。
就労移行支援事業所、というのは、聞いたことはあったが、実際に利用したことは無く、自分にも必要なのだろうか?と思ってしまった。多分、私はもう、B型作業所より上の段階には行けないと思う。それを思うと悔しくてたまらないから、あまり考えないようにしているが。
もう1人のPさんが言っていた「過集中」は私にもあるかなぁと思った。もともと、勉強や何かでも自分追い込むことが好きというか、自然にそうなっちゃうタイプで、今の作業所で言えば、絵を描く仕事なんかも、時間を忘れてやっていることがあるし、絵画教室なんかは本当に「過集中」と言う表現がぴったりくるのではないかと思うほど、没頭することがある。
もちろんそれは悪い意味では無くて、それほどまでにのめり込めるほど好きなことがある、という意味でもあるんだけど、それが毎日だったら、体が持たないよね、とも思う。
今度は企業側からの取り組みが紹介されていた。タスク表の利用や、日報を付けてもらうなど、色々会社のほうも試行錯誤をしているんだなぁと思った。ここの企業は従業員が600人以上と、比較的大規模な企業なので、そこまでの余裕があるのだろう。しかし、日本の企業は中小企業が圧倒的に多いので、そういった中小企業でどこまでこのような配慮ができるのか、なかなか難しいのではないかと思った。
個人的には、特例子会社のことをもう少し紹介して欲しかったのだが、精神障害者は特例子会社よりも、この番組で紹介されたような、普通の企業の一社員として働ける、戦力になる、と思われているのだろうか? 実際問題、勤怠の悪さをクリアすれば、知能も悪くないし、腕や脚が無いわけでもない精神障害者は、十分企業の戦力になりうると思うのだが、現実は、その勤怠の悪さを嫌われるのだよなぁ。私だって、今は週1日しか働けないし。
週1日しか働けない人を雇いたい企業なんか、無いよなぁ。