メンクリの通院日 病名の告知について

2週間ぶりのメンクリの通院日だった。メンクリに着くと、待合室には誰も居なかった。大丈夫なのか、このメンクリは……。頼むから、潰れないでくれよ。
すぐに呼ばれるかと思ったら呼ばれなくて、4:16くらいまで待たされた。と言っても、待ち時間は5分くらいだが。

診察室に入って、まず、相変わらず朝がなかなか起きれないことを話した。7時にアラームが鳴るけど、二度寝してしまう。そして、二度寝から起きる時に、ものすごくだるい。と話したら、「そりゃそうだよw」と笑われた。「え、なんでですか? 根拠はありますか?」と詰問(ほんともう軽躁が出ている)すると、「うん。二度寝して、特に深い睡眠に入っちゃうと、体がだるくなるよ」みたいな話をされた。
私が「あぁ確かに、二度寝は1時間から2時間くらい寝てしまいますね」と話すと、「うん、それくらいだと深い睡眠に入るから、だるくなると思うよ。朝、二度寝をするんじゃなくて、昼寝を30分したほうが、体的には楽だと思う」と言われた。
昼寝は最近どうも寝られなくて、今日も絵画教室で疲れていたから、昼食後に寝ようとしたんだけど、10分も寝られなかった。そのことを話すと、主治医は「それでいいよ」と言った。

次に「部屋が監視されているように感じる。美容院でバカにされているように感じた」みたいな話をした。ちょっと神経過敏というか。主治医は、神妙に話を聞いているふうだった。

そして、今回最も言いたかったこと、「猛烈にイライラする。母に怒鳴りつけたり、ネットでトラブルになったりしている」などと話した。この件についても、主治医は神妙に話を聞いていた。
私が「それに加えて、憑りつかれたように買い物をしてしまう」という話をしたら、主治医がようやく重い口を開いた、という感じで「イライラと買い物は同じなんだよ」と言った。「気分が高まるのが行き過ぎれば、イライラしてくるの」ということらしい。
思わず「買い物を止める方法って無いんですか?」と聞いたら、小さな声でごしょごしょ言うので、「はい?」と聞き直したら、改めて小さな声で「修行」と言った。……えっと、ここ精神科のクリニックだよね? ちょっとぉ~意味分からないよ~。

なんでも、主治医曰く、買い物は欲望の1つだから、欲望を捨てて悟りを開くべく修行すれば、買い物しまくるのも治る、ということなのだが。いやいやいや、ちょっと待て。それはなにか出家しろとか、そういう話なのか? 私にはかなり理解できないのだけど。実際問題、母も父も某新興宗教にどっぷりハマっているが、物欲は普通以上にあると思う。宗教なんかやったって、精神病は治らない。主治医の言いたいことが、とんと分からない。
唯一言えることは、主治医は物欲がほとんど無い、ということくらいか。だから、私みたいな物欲の塊は理解ができないのかも。

そこらへん、かなり不完全燃焼で話し終えた後、今度は主治医のほうから「あのドライバー講習はどうなったの?」と聞かれた。「無事、既定の教習を終えました。教官から『分からないことがあったらまた来なさい』と言われて、まだ講習期間も1か月あるけど、多分、予約がもう取れないから、行くことは無いと思います。うちで契約している駐車場がちょっと入れづらいので、母が居る時に見てもらって、練習する予定です」みたいなことを話したら、「そう、それは良かった」とか言われた。

最後に、「以前から気になってたことなんですが、病名の告知の事です。前主治医は初診でいきなり『あなたは統合失調症です』と言って、私はパニックになったけど、もし今主治医先生が私の初診を診ていたら、どうしてましたか?」的な質問をしてみた。ほんとこれずっと気になってたの。統合失調症なんて結構重い病気なのに、初診でいきなり告知ってどうなんだろう、と思ってて。
そしたら、今主治医は「あちゃー」という顔を一瞬して、「僕の場合だったら、初診では言わない。話の流れで言うかなー」みたいな話をしていた。やっぱりそうか。今主治医は結構会話の間合いを見計らって喋るタイプだと思うので、まぁ恐らく初診では言わないだろうな、と思っていた。でも、その後の診察でもずっと言わないこともあるようだったので、そこは意外だった。

そして更なる質問、「このクリニック全体では、初診で告知をするかどうか、決めているんですか?」については、「決めていない」とのことだった。内心、決めていて欲しかった。というのも、やっぱり初診で統合失調症と言われるのは、かなりショックを受けるワケだ。妄想幻覚で自分に何が起きているのか、理解も全然できていないのに、ただ病名だけが先走りして、「なんかヤバい病気になってるのではないか?」という不安感だけが残される。
だから、今更取り返しも付かないけど、初診は今主治医に診てもらいたかったかなーと思った。症状が落ち着いて、病気のことを受け入れる心理状態になってから、告知してもらいたかった。