前回が9/12だったので、およそ1か月ぶりかね。絵画教室だった。
教室へ行ってみると、先生がニコニコしながら、「Aさん(以前来ていた高齢のおじちゃん。病気で文字通り倒れて休んでいた)が来ているよ!」と教えてくれた。リビングへ行ってみると、本当にAさんが元気そうにしていて、「いやぁ久しぶりだね!」と流ちょうに話すので、「あらお元気そうで! よかったですね!」とこちらも嬉しくなった。
その代わり、同世代の新しく入った女性Bさんは来ておらず、先生に聞いてみると、Bさんは曜日固定ではなく、来れる日に来る、と言っていた。色んな人がいるんだなぁと思った。
絵は、まずは道路の側溝を描いた。先生に結構しっかりがっつり指導されたのだが、どうしても上手くいかない。
特に左側の側溝が難しくて、奥から続く濃い線はいいのだが手前のほうにある、側溝の壁の明暗が、上手くなかった。というか、垂直に描かれていなかった! ははは……。だっさ。机に置いて描いている時は気が付かなかったんだが、イーゼルに立てて置いたら、「あれ?」と気が付いた。やっぱり、描きながら時々離れて見ることは大事だね。
そんなわけで、側溝の陰影が垂直になるように修正した。
しかし、先生はそれでもご納得いかないご様子だった。側溝の奥から出てくる、側溝の底の描き方がダメだ、と気が付き、少しというか、かなり手を入れてもらった。やったことは、底の面積を少なくすることだった。つまり、底が実物より手前に来過ぎていたので、水で消して、ちょっと奥に置いた感じ。
でも、それでまったく見違えるようになるのだから、やはり先生は凄い。
この側溝は意外に指示が多く、側溝の横の壁と上面にある縁の部分とで、光の当たり方が違うので、陰影に角度を付けて、その違いを明確にせよ、というお題も出ていた。
よくよく私が描いたものを見ると、縁の所の陰影が、「ちょんちょんちょん」と絵の具を置いただけで、角度とかまったく気にした様子が無かったので、恥ずかしくて消えたくなった。
この側溝だけで1時間もかかってしまった。
次に、後ろの木の幹や枝を描く段階に入った。ようやくここだ。
ここは「erikoさんお得意のやつだから、大丈夫よ!」と先生も言ってくださることだし、自分でも「出来そう!」と思ったので、気楽に行ってみた。
こげ茶で、水の量は少し多めで。右側の幹を描いた後にまず先生を呼んで、見ていただいた。すると、「葉の塊がありそうな部分は、ぽんぽんっと色を抜いて、あとから緑を入れられるようにしてみて」と言われた。
言われた通りにしてみると、なんだかすごく雰囲気がある絵になってきた! 木の幹が全部上から下まであるよりも、所々見えないほうが、より自然だし、本物っぽい感じがする。
その調子で、左のほうも描いてみた。我ながら、上手く出来ているのではないか?
と思って、先生を呼んだら、先生が唸った。「凄い。erikoさん、技を習得しているわ! 良い雰囲気、出てるじゃないの~」いやぁ嬉しいなぁ。側溝で散々絞られたから、めげていたけど、気力回復だ。
というところで、時間終了。今日は先生の都合で11時半少し前までだった。
帰りは、Aさんと途中まで一緒に歩いて帰ってきた。Aさんは以前は車で来ていて、帰りは途中まで送ってもらっていたんだけど、車は手放すことにしたそうだ。
しかしAさん、倒れて1か月も入院していた、っていうわりには、めちゃめちゃ健脚で、坂道とかスイスイ歩いていくし、思わず「Aさん、めっちゃ健脚ですね。私ついていくのがやっとです」と声をかけてしまった。そういえばAさん、倒れる前はスポーツで体を鍛えていたんだっけ。もうほとんど80歳という年齢からは、とても信じられない健脚ぶりだった。
やっぱり高齢で倒れても、普段から体を鍛えている人は寝たきりにはならないんだな~。うちの母に、Aさんの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいわ。
きれいに描けていますね。水(道路?)に木の影などが映り込んでいて、いいな!と思いました。僕は絵は幼稚園生の頃から苦手だったので(笑)erikoさんは絵を習うきっかけって何だったのですか?
お褒め頂き、ありがとうございます。
真ん中の所は、水ではなくて道路です。ちょっと分かりづらいですかね(汗。
木の影が映り込んでいる所は、マスキングインクという特殊なゴム製のインクが散らしてあります(薄い水色がそうです)。画用紙に絵の具を塗る前にまずマスキングインクを塗って、その上から絵の具を塗ると、マスキングインクを塗った所は絵の具が弾かれて、白い画用紙の色が残ります。該当箇所を描き終わってからマスキングインクを取ると、画用紙の白い地が水玉模様になって現れます。
透明水彩で白い色を出すには、画用紙の色を利用するのが主なのですが、それが難しいときにこのテクニックを使います。
さて、ご質問の「絵を習うきっかけ」ですが、単純に、家から教室が近かった(前は徒歩30秒、今は徒歩10分)のと、先生が芸大出身で(ブランドに弱い)しっかりしてそうだったのと、それくらいですかね? まぁでも一番のきっかけは、今のメンクリに通うようになって、母に「絵を描くのは病気のリハビリになるんじゃない?」と言われたことだと思います。とりあえず通ってみて、嫌なら辞めればいいし、くらいの気持ちでしたが、来月で7年目になります。