きよらさんが「もっと勉強をしたい」と言っていたのは、特別支援学校の問題点を浮き彫りにさせているなぁと思った。
詳しいことは知らないが、Wikipediaを見た限りでは、発達障害児をどの区分の特別支援学校で教育するかは、決まっていないようだ。恐らく、知的障害あたりに含まれるんじゃないかと思うんだけど、それだと、きよらさんのような知的障害を伴わない発達障害児は、授業が物足りないだろうな。
授業内容に「作業」というものがあるのも、驚きだった。これは恐らく、中学を卒業してすぐに、障害者雇用で単純作業の仕事が出来るように、ってことなんだろうけど、なんだか障害者を馬鹿にした話だなぁ。中学校って義務教育で、日本社会で暮らすのに知っていて欲しいことを学習する場だと思うんだけど、特別支援学校だとそうではないのか、みたいな。ちょっとカルチャーショックだった。
ゆうこさんの悩みは、これは障害者じゃなくても悩むことなんじゃないかなぁ。自分に適性があるのかどうか?だけではなく、相手のある仕事だから、相手にとって自分はどうなのか、というところまで考える。
例えば、百貨店などの化粧品コーナーで働く美容部員さんが、ものすごくお肌が汚かったらどうだろうか? 誰も買わないよね。っていうかそもそも、そんな人は採用されないよね? 自分がいくら美容に気を遣っていて、化粧品が好きでも、採用するほうの基準っていうものがある。
でも、福祉の現場の職員さんからは、熱烈ラブコールを送られていたので、こういった求人があるのなら、いいんじゃないのかな?と思った。