ドラマ『過保護のカホコ』

過保護な母親から自立しようと、朝自力で起きたりして頑張っていたけど、いつもの流れで着て行く服をママに聞いちゃった加穂子。面白かったよ。やっぱりすぐには自立できないよねぇ。私も学生時代や社会人になってからも、「今日着て行く服、これでいいかなぁ?」って母親に時々聞いていた。母は早起きして朝のニュースをチェックしてくれているから、今日は寒くなる暑くなるとか、雨が降るかもしれないとか、天気まで把握してるんだよね。それで、「午後から雨だから、濃い色の服のほうが良いよ」とか言ってくれてた。あぁうちも完全に過保護だったな。
初代の心臓病の問題を、あの加穂子が黙って1人で抱えていられるわけが無い、と思っていたら、案の定で、早速初君に相談していたのには笑った。でも、初君は苦労人だから、そういう相談もドンと来い精神で受け止めてくれるよね。

それにしても、糸ちゃんは加穂子とは違う意味で、甘やかされてるなぁと思った。まぁ私も似たようなことしたことあるから、人のこと言えないんだけどね。チェロを習えるってだけでも、十分親にお金をかけてもらってるんだよね。
うちは、中学時代、吹奏楽部に入った時に、楽器を買ってほしいと頼んだら、即答で「ダメ」だった。値段も聞いてくれなかった。顧問の先生が、楽器本体は貸すことが出来るけど、口をつけるマウスピースだけは、個人で買ってもらいたい、と言って、それを親に頼んだら、父親が渋々買ってくれることになった。その時も文句言われまくったな~。楽器店で「マウスピースください」って言って、店員が持ってきて、「5000円です」って言ったら、父親は店頭で大きな声で「そんなにするのか!高い!1000円にならんか?なんでそんな高いんだ、こんな小さなもの!こんなんで音が出るのか?」と文句垂れまくって、本当に恥ずかしかった。
でもまぁこれもまだ最終的には買ってもらえたから、良いほうなんだよね。初君なんか、親いないからな……。親のいない子って、さすがに身内にはいなくて、でも同級生には1人だけいたんだよね。親戚のおばさんの家に住まわせて貰ってる子。でもその子は逆に、お金だけは潤沢に与えられてて、中学生なのに髪の毛を赤く染たり、まぁいわゆる不良っぽい子ではあった。そういうのも、ちょっと考え物だよねえ。

結局、糸の誕生日会は開催されるんだけど、雰囲気激悪になってしまい。加穂子は、誕生日会が出来るようにバッティングセンターで頑張ってヒットまで取ったけど、こんなに努力しても報われないことってあるんだなぁと思った。
でもほんと、初君はあんなドSなことばかり言ってるけど、内心は優しい子なんだろうな、って思うわ。加穂子の愚痴や相談を嫌がるでもなく、きちんと聞いて、受け止めて、アドバイスしてあげてる。あぁなんて良い恋愛なんだろう、と思った。次は、加穂子が初君を支えられるようになるといいな、と思った。今までずっと加穂子が初君に支えられていたからね。今のままだと、世話を焼くのがママから初君に変わっただけになっちゃう。

最後、加穂子が初君に「家族がいない人には分からないよ!」って暴言を吐いて、思わず「うわぁ……」と声が出てしまった。それ絶対言っちゃダメなセリフだよ、加穂子……。やっぱりまだお子様なのかなぁ。