ドラマ『過保護のカホコ』

加穂子が変なテンションで初君を忘れようとしているのが、これもまた初々しくて可愛かった。というか、高畑充希が可愛いね。演技上手いし。
親族会議でばぁばのことを話し合っている時にも、親族がみんなハチャメチャな言動をしていて、これはこれで面白かった。「重箱の隅」を「じゅうばこのかど」「すみ」「すみ」「すみ」とかね。爆笑したわ。唯一冷静なのがママで、場を取り仕切っているけど、多分結果的には上手くいかないんだろうなぁ。と思って見ていたら、案の定、他の妹たちから反感を買っていたので、そりゃそうなるわな、と思った。
そのあと、パパ方のおじいちゃんが、急に「明日ね、明日」を言わなくなり、「ダメだ、今日にしろ!」と言うようになって、ビックリした。以前、加穂子が「明日が無い人もいる」と言ったことを受けて、考えが変わったと言っていた。そうなんだよなぁ。加穂子、時々良いことを言う。でも確かこれも初君の影響だったと思うけど。
そう考えると、お見合いパーティーも含め、加穂子は初君から多大な影響を受けたのだなぁと、ほのぼのした。ただ単純に、趣味趣向の面で影響を受けることは、恋人や友人の間でもよくあることだけど、人生観や生活観で良い影響を受けるのは、実は非常に難しいことなのではないかと思う。人生観などは、普通、持ってる本人が「これがいい」と思って持っているものであって、他人のほうが良い、とはあまり思わないのではないか? そこから影響を受けるのだから、よほど人間が出来た人でないと難しいだろう。
初君がお母さんと再会するシーンでは、予想通り泣いてもうたよ……。高橋ひとみの演技、上手すぎない? 小刻みに震えて。もう涙がツーッと流れてしもうた。初君は相変わらず、こういうシリアスな場面が苦手のようだったけど、悪くは無い、という顔をしていて、竹内涼真の演技も上手いなぁと思った。
最後に、初君が加穂子に抱きつきながら泣きじゃくってるので、こっちも号泣ですわ。この2人は、お互いに無いものを持っている同士で、お互いがいい影響を与え合っているんだよね。そこが好感持てるわ。それで結婚したいことをパパママに報告して、まぁどうせママには反対されるだろうな、と思っていたら、案の定「全力で反対する」と言われて。ホントこのママは曲者だよなぁ。どんだけ加穂子の自立を妨害していることやら。うちも結構似たような感じなので、イライラするね。