メンクリの通院日 主治医の一押し

前回の診察から3週間。生活訓練の通所日が週3日になり、そこに絵画教室の予定が組み込まれたことで、再発して以来、私にとってはかなりハードなスケジュールになってしまった。
そのせいか精神状態が悪化し、誰かに監視されているように感じるだとか、職員が生活訓練での行動を全部母にバラしているだとか、いわゆる統合失調症の陽性症状が頻繁に現れるようになった。
日中、特に強くそういった症状を感じ、一晩寝ると消えている。そしてまた日中おかしくなり、というような毎日が続いていた。

その他、めまいやふらつきなどが気になる、と話すと、「薬の種類が多いから、多少はそういうこともあるでしょう」と言われた。確かに種類は多い。量はそうでもないんだが。
ここで減薬でもしてくれるのかと思ったが、「これ以上は減らせない」と断られてしまった。

それから、「自分は生きている価値が無いように思う。陰鬱としてしまう。ここ数か月、生活訓練と就労移行支援のことでフル回転してきたから、反動が来たのだと思う」と話すと、共感するような表情はされたが、特にこれといった言葉は無かった。下手に声掛けをしてこじらせたらダメなのかな?

そしてこれがメインなのだが、「今月から本格的に生活訓練へ週3日通所+体を使う体力育成プログラムが始まって、疲労困憊している。前述の陽性症状などは、この過酷なプログラムが原因ではないだろうか? このまま続けていれば体力がついてくるのか、それとも病気が悪化したらダメだから止めたほうがいいのか?」と聞いてみた。
すると、ほぼ即答で「それなりの負荷が無いと体力は付きません。せっかく良いプログラムを組んでもらっているのだから、それに食らいついて行ってください」と凄まれた。「食らいついて」って……。

今の主治医の診察スタイルは淡々としていて、感情を込めた話し方もしないし、ソーシャルディスタンスを保っているのか、物理的な距離も結構取られているし、慎重な人なんだろうなぁ、と思っていたんだけど、今回初めてこちらのほうを向いて前のめりになり、感情をこめて「食らいついて」と言われたので、めちゃくちゃ驚いたし、よほど重要なことなんだろうな、と思った。

様々なこと(筋トレから絵画の腕など)を習得する際に、「大分キツい」というくらいの負荷をかけないと身に付かないのは実感として分かっているので、今回も半分はそういう意識でいたのだが、医者から言われると説得力が違うわ。
今回は陽性症状がチラホラしているけど、完全に振り切れている様子は無いので、主治医はGoサインを出したようだった。
っていうか、そこは少ししつこく確認された。「病気の症状なんだな、っていう自覚はありますよね?」みたいな。

そんなこんなで診察が終わると、10分しか経っていなかった。もっとたくさん話していた気がするけど……。
とりあえず今回は言いたいことがほぼ言えたので、スッキリした。