統合失調症の人の居場所とは

書こうかどうしようか迷った(ってことは、多分書かないほうが良い内容かもしれん)んだけど、とりあえず書くわ。
「もりのこどく」さんというVTuberがいるんだけど、その方がクラファンでお金を集めて、バーチャル空間に統合失調症の人の居場所を作りたい、っていう活動をされている。私はこれを素直に受け入れられないんだよね。

どういう意味かというと、こういう居場所を作って運営していくのって、めちゃくちゃ難しいわけですよ。
このプロジェクトでは、筑波大学で精神科医をされている松崎先生も一枚かんでいるみたいだから、おそらくもりのさん一人で動かしているのではなく、チームを組んで動かしているんだろうけど、それにしても、この居場所を運営することは不可能だと思う。

今まで私は、引きこもりや双極性障害を対象としたコミュニティやSNS等々にアクセスしたことがあるけど、多くのコミュニティが失敗している。消滅している、という意味。それくらい、精神障害者を対象としたコミュニティの運営は難しい。
そりゃそうだよね、健常者ですらコミュニティ内でイザコザが必ずあったりするわけだから、精神障害、それも妄想等の症状がある統合失調症の人相手は、ちょっとやそっとの運営スキルでは回せないと思う。

理念は凄いよ? 孤立化・孤独化しやすい統合失調症の人に居場所を、っていう理念は。でも、なぜ今までそれが無かったのか、ということを考えてみて欲しい。誰もやらなかったからではなく、できなかったからだと思う。
まぁそれでもやりたいとおっしゃるならどうぞどうぞだけど、そのために250万円もの大金が本当に必要なのか? そこにまず疑問が行ってしまった。何に使うんだそんな大金。ブログなら無料で作れますよ。

それに、このバーチャル空間で遊ぶには相当ハイスペックなPCやスマホが必要となる。障害年金しか収入源の無い人が多い統合失調症患者にとって、これはかなりハードルが高い。
ちょっとした画像処理をするつもりで買った私の今のデスクトップPCでも、スルスル動くかどうか微妙な感じ。ローエンドな母のノートPCではまず動かないと思う。
こういった問題をどう解決するのか?

これだったら、ブログ村でランキングを席巻している某LINEのグループさんみたいな活動のほうが、よほど良心的に思える。