こころの元気+ 2022年9月号

また9月号も感想が遅れてしまった。
9月号の特集は「脳の疲れをとる」。コンボライターの依頼があった時、意味が分からなくてスルーしてしまったが、雑誌を読んでいたらなんとなく分かってきた。でもやっぱり「脳が疲れる」ってあまり使わない表現じゃない?

「脳の疲れ度チェック」だが、このチェック表自体がめっちゃ疲れると思ってしまったの、私だけ? こんな細かい項目がたくさんあって、それを確認するだけで脳が疲れるよ。もっと簡単にならないのかな。

「脳の元気」は、面白いお話をしてくださる糸川先生のコーナーということで、面白く拝読した。
「脳の恒常性」はいいね。分かりやすい。私が昨日、エレベーターで感じた「イヤーな感じ」は多分これなんだ。なにか違和感がある、という。

「脳が疲れるとき&疲れをとる工夫」では、人間関係に疲れを感じる人が多いのかな、と思った。私もわりとそうだな~。在宅で作業しているのに人間関係もクソも無いだろう、って感じだけど、あるのですよ。元上司とかさ。作業所も完全在宅じゃなくて、月1日通所しているから、そこで色々あるっちゃある。

「脳の疲れQ&A」の質問に「何かの薬で脳の疲れはとれますか?」というのがあって、思わず噴き出した。答えには違法ドラッグのことが書かれていたが、まぁそれしか無いよねぇ。ヒロポンみたいな?
真面目な回答として、睡眠やマインドフルネス、運動などが書いてあった。まぁ王道ですかね。睡眠はホント大事だよね。

「じょうずにかわす怒りの気持ち」は、私もやってしまう「言いたいことを言っただけ」の実践編。
まずは「欲求不満の警告サイン」を見つけることが大事、とのことだった。これは難しいね。それができるほど冷静でいられるなら、勢いで言っちゃわないよね。
でもまぁそれに気が付いたら、自分を「休める」と良いらしい。その場を離れるとか、別のことをするとか。
最近はこれ意外と自力で出来てるような気がするけどな……。主に母が、昔の話をほじくり返してグチグチ言ってきたら、サッとその場を離れるとか。

「私の打ち手」は、ちょっと羨ましいなーと思った。統合失調症を患って20年という方だが、障害者枠で働けるほど回復しているからだ。
ご自分で課題を設定し、1つ1つクリアしていかれたそうだが、頭の良い方なんだろうな、と思った。そこまで計画的に自分の体調を整えたり、環境を作ったり、というのはなかなか誰にでも出来ることでは無いと思う。
この方も、症状がキツイ時はまず睡眠、とのことだった。やっぱり睡眠は大事だね。2回目か、このセリフ。

「認知療法」は、ストレスを感じている脳の疲れをとるのに認知行動療法が役に立つ、という観点からのお話だった。
人はストレスを感じると悲観的になるらしい。うつ病や双極性障害の人は、ストレスが無くても悲観的になるが……。
一番胸に刺さったのは、「脳が疲れてくると自分のネガティブな考え方に合う事実ばかりを探すようになる。そのほうが簡単でエネルギーを使わないで済むから」という部分。
統合失調症の被害妄想などにも言えると思うんだけど、ネガティブな考え方をしていると、どんどん深みにハマるんだよね。あれも悪い、これも悪い、って。完全に悪循環。

そして、脳を休めるのもいいが、休んでいるだけだと、体がなまるように脳もなまってくる、とのこと。これは実感としてすごくよく分かる。作業所に通う前は、1日中だらだらゴロゴロしていたからなぁ。
当時、本もまともに読めなくて、認知機能障害ってこういうことを言うのかな、って思っていたけど、今、雑誌だったら普通に読めるようになったし、漫画もスマホで電車の乗り継ぎなどの隙間時間に読めるようになった。昨年だったかな、簡単な資格を3つ取って、少しだけど自信が持てるようになった。
まぁこういうことができたのも、大元の精神病が回復してきたから、という説もある。でもまぁとりあえずチャレンジしないことには、現状を変えるのは無理だね。やってみないと分からない。

ちょっと長くなってしまったが、こんな感じかな。
私は脳の疲れと体の疲れを混ぜて捉えている気がするので、そこを分けて考えられるようになりたい。