精神障害者向けのイベントに参加してきた

市の精神障害者向けのイベントに、働くほうとして参加してきた。いわゆる売り子ってやつだ。
まず集合時間が9時なので、朝6時に起きた。キツイ。睡眠障害以外の理由でこんなに早く起きたことは、10年以上無いと思う。とりあえず5分の時間差で携帯のアラームをかけておいて、実際には6:05に起きたんだけど、そんなの誤差だからどうでもいい。
なるべく寝ないように、と思って、すぐに朝食を食べ、薬を飲み……。ハイ、寝てしまいました。10分くらい。これは、キッチンタイマーをかけて寝た。さすがに何もせずに寝るのは怖い。起きた時は、結構スッキリ感があって、もう寝なくてもいいかな、と思った。
身支度を整えて、出かけられる用意をして、ようやくここで一息ついて、安心して横になったが、全然寝られなかった。一度起ききってしまうと寝られないのかな? まぁそれでも今日は1日が長いぞ!と思ったので、リビングで横になってゆっくり英気を養った。

集合場所は現地と作業所と2つあったんだけど、現地へ行くのが大変だったので、作業所まで母に送ってもらった。これだけでも凄く助かる。バスで行くとなると、もう1時間早く起きる必要があったから。そんなの死んじゃうよ。
作業所へ行ったら、一昨日、作業所の売り子募集チラシに名前を書いていなかった利用者さんが来ていて、ビックリした。でもまぁ全然害の無い人なので、嫌な気はしなかった。
およそ30分かけて、イベント開催会場まで職員の運転する車で行った。途中でトイレに行きたくなったらどうしよう、というのがグルグル頭の中を回っていたけど、なんとか我慢することが出来たのでホッとした。

会場へ着くと、もう人やテーブル、椅子で一杯で、関係者の方はもっと早くから会場に詰めてるんだと思うと、頭が下がる思いで一杯だった。
うちの作業所の職員や、今日参加してくれた他の2名の利用者さんも、パッパと手際良くブースの準備をするので、私はほんと使えない奴だなぁと思ってしまった。職員が指示したことしか出来ない、みたいな。いや、そこまで酷くないか? 多少は自分から動けたかな?
ふと気が付くと、今日来ている利用者さんや職員が全員リュックだった。職員はリュックを背負いながら仕事をしていたので、あぁそうか、両手が空かないと荷物が運べないじゃん、と思って、いつものショルダーバッグで来てしまった私は愕然とした。職員に「皆さんリュックなのは意味があったんですね」と言うと、「うん。無理にとは言わないけど、リュックのほうが仕事はしやすいよ」と言われたので、リュック買わなきゃなーと思った。
しかし。作業所の移籍も考えているのに、滅多に使わないものを買うのは、どうなんだろうなぁとか思ったり。私、私生活ではまずリュックを使わないのです。

さて。某季節限定のマフィンが3個しか無かったので、従業員特権で営業前に1個だけ確保した。職員に尋ねたら「全然いいのよ」と言うので。ははは、これ凄く美味しいんだよね。そして10時から営業開始となり、お客さんがどんどこ来て、ほどほどに忙しく、暗算もするので脳トレにもなり、お客さんとの会話も営業モードで頑張った。
支援センターの仲間も結構来てくれて、売り上げに貢献してくれた。嬉しい。でも大多数は多分、イベント関係者、出店関係者がお客さんだと思う。だって首から名札を下げている人が沢山いたから。やっぱりこういうイベントで、健常者の人を呼び込むのは、難しいのかねぇ。
だって、会場となった施設の利用スケジュールを見ても、今日うちらがやったイベントは書かれていないんだよ? 多分、市内の精神病院やメンクリ、支援センターや作業所にしかポスターは貼っていないと思う。どうして一般の健常者にも分かるようにしないんだろうか? こういうことやってるから、いつまで経っても偏見が無くならないんだと思うんだけど。

あっという間に昼が来て、昼休憩を取った。たったの30分……。厳しい。というわけで、お弁当を急いでかき込んだ。っていうか、忘れてた。イベントの時は、食事出来るスペースが無かったり、あっても狭かったりするので、いつものお弁当じゃないほうがいいってことを。前もそれで反省したのに、久しぶりのイベントだから忘れてた。今度からおにぎりとかにしてもらおう。
食後、大急ぎで外に出て、施設の写真を撮った。なかなか豪華な施設で、アートなオブジェもあったりして、5分ほどだったけど、良い気分転換が出来た。

午後も午前と同じようなペースでお客さんがいらして、淡々と接客をしていった。
そして、私はふと気が付いてしまった。以前のイベントにも来ていた、うっすらと聞こえるような音量の声で独り言の文句を言いながら、試食を何度も何度も食べまくるおじさんの存在に。また来たのか、こいつ。今回は、コーヒーは買ってくれたけど、クッキーとかは買ってくれなくて、試食のために5回以上も来店していた。ちょっともうそれ試食しすぎだろ。
しかも、コーヒーはうち、淹れるのは従業員がやるけど、ミルクと砂糖はセルフなのね。それを「なんだよ、ミルクと砂糖、客にやらせる気か? え? ああ?」みたいな愚痴をホントうっすら聞こえる音量の声で言うから、ホント嫌になってしまった。こういうのって地味に精神力を削がれるわぁ~。
そのおじさんがいなくなって、思わず他の利用者さんに「あの人、また試食だけだったね」と愚痴ったら、ニコニコした顔で「うん、そうだね」って言うから、「え、何も思わないの? 試食ばっかりじゃ駄目じゃない?」と返したら、「え? なんで? 試食いいじゃん、出してるんだし」と返されてしまい、唖然。そう思う人もいるのか。世の中、色々だな。

13時半近くなって、さすがに立ちっぱなしの体力が限界だーと思っていたら、職員から「erikoさん、大丈夫? いつも働いてるより時間が長いけど、疲れてない?」と声をかけてもらったので、渡りに船とばかり「はい、疲れてます」と言ったら、「じゃあ椅子に座ってても良いよ」と言ってもらえた。やったー。それで10分ほど座ってたら、回復してくれた。
そこから1時間ほどまた立って仕事をしたが、私が「トイレに行きたい」と言ったら、職員が「もう終わりのビンゴ大会が近いから、erikoさんが戻ったらそのまま会場の椅子に座って、ビンゴ大会を待ってていいよ」みたいなことを言ってくれた。

ビンゴ大会は、どうせ今回も当たらない、と思っていたら、本当に当たらなかったんだけど、途中から隣に座った施設長が当たって、「あら、当たっちゃった。これerikoさんにあげるから、景品貰ってきなさいよ」と言って、ビンゴカードをくれてしまったので、結果的には景品を貰えた。
景品をその場で開けてみると、なんと。主治医が紹介してくれた、ちょっと交通が不便な場所にある作業所で作られたクッキー等だった。素直に嬉しかった。ラッキー。

帰りは、作業所まで送ってもらうか、途中で降ろしてもらうか、どうしよう、と迷っている間に、あっという間に私が住む地域まで来た。職員が「どこか途中で降ろそうか?」と聞いてきたので、トイレにも超行きたいし、そうだ、トイレがあるあのスーパーで降ろしてもらおう、と思って、「〇〇スーパーで降ろしてほしいです。そこから自宅まで歩いて15分なんで」と言った。そしたら、快くOKしてくれて、そのスーパーで降ろしてもらった。
そこからは、てくてく歩いて帰宅した。帰り道、セブンに寄ってnanacoカードをチャージし、コーヒーを買った。時計を見たら、16時半だった。ひょえ~。朝9時前に家を出て、7時間半労働って、キッツーい。明日は使い物にならないかも。