認知行動療法（CBT）の6回目。
あまりにも久しぶりなのと、セラピストに何と言って良いのか分からないのが超ストレスで、緊張感が凄まじく、すがる思いでリスパダールの頓服を飲んだ。しかし、あまり効かなかった。同時に、眠気も来なかった。今思えばもう1個飲んでも良かったかもしれない。

それでもなんとかメンクリへ行き、CBTが始まった。
セラピストが「いかがでしたか？」等、話しかけてきたので、「その前に確認したいことがある」と言って、2週間おきの治療を3～4週間おきにできないか、と聞いた。2週間では頻回すぎて忙しくなり、躁転してしまったと。
すると、明らかにセラピストの顔が曇った。4週間というのは治療が落ち着いた人のペースで、基本は2週間、それを4か月くらい続けるのが普通。CBTは長い目で見る治療ではなく、短期間で結果を出す治療ですよ、と何度も言われた。
更に、2週間が厳しいというのならば、それは「治療の時期ではない」と考えるのが妥当だと言われた。いわゆる急性期や症状が安定していない時期は向いていないと。落ち着いてからにしましょう、と。

なんかこれで話が終わりそうだった。1万近く払ってこれで帰されたらボッタクリだよな、と思って、とりあえず聞きたいことは聞いてから終わろう、と質問をした。

外出前や仕事前など、イベントの前に便意があってトイレに駆け込むことは分かった。その際に、ストレスコーピングを行えば良いのも分かっている。
しかし、実際にイベント前になると頭の中が便意とトイレでいっぱいで、ストレスコーピングをしようという発想がどこかへ行ってしまっている。出てこない。

すると、コーピングが習慣になっていないから、そんな簡単に出てくるわけがない、と言われた。なんか言い方キツいな、と思った。でもまぁその通りなんだけど。
それで、習慣化するのは難しいので、アラームなどを使って気が付けるようにしたらどうか？とアドバイスされた。それはいい案だな、と思った。
リマインダーがどうのこうの言っていたが、リマインダーって何使えばいいんだろう？　Googleカレンダーがリマインダーみたいに言われているけど、これ相当ショボいよね。こんな「ピコーン」って優しい音では気が付かない。
となるとアラームしか無いのか？　なんかもっと良い方法無いかな……。

「もしかしたら人と話すことがストレスなのではないか？」という話をした。
作業所時代の作業は、Zoomを使ってリアルタイムに話をしていたが、今の仕事ではテキストベースの業務連絡ツールを使っている。リアルタイムでのやりとりでは無い。これが精神的に楽なようで、今の仕事になってから、始業時間ギリギリまでトイレにこもっていることがかなり減った。
ということを話したら、「私とのCBTもストレスでした？」と言われた。一瞬「しまった」と思った。でももう言ったもんは仕方が無い。「ストレスという自覚は無かったが、トイレには行っていた」と答えた。

そうしたら、どうもそれが決定打だったようだ。「CBTをやっているのはうちだけではない」「ネットでもやってる所がある」「自分でもセルフセラピーができる」等々、それとなく他の医療機関へ行くように促された。「あー、治療拒否されてる」と思った。「突き放された」と感じた。
なんかもうそこからは記憶がほとんど無い。とりあえずCBTの治療はいったん終わろう、落ち着いて余裕があればまた予約を入れて。みたいなことを言われたと思う。
ただ、最初に私が「半年待ち」と言われたように、「次、いつ予約が取れるか分からない」と言われてしまった。もうどこにも頼れない……。ショックすぎて、悲しかったけど泣くこともできなかった。

なんかごちゃごちゃ話して、「機会がありましたらまた今度」みたいなことを言ってCBTを終了した。
こんな終わり方になるとは想像したことも無かった。本当にショックだった。帰りに百均へ寄る予定にしていたが、それも忘れて帰宅してしまった。
今度CBTをやるにしても、このセラピストに頼むのは無理かもしれない。