去年の号になるが、『こころの元気+　2023年12月号』の感想を書いてみる。まずは1回目。
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特集は「うまく断れるようになりたい」だった。これは結構身につまされる話題だ。

私はお金の貸し借りには厳しくて、誰であろうと一銭も貸さない。
いやまぁ親くらいなら、一時的に千円とか立て替えることはあるけど、赤の他人には無い。仮にあったとしても、千円くらいなら「くれてやる」気持ちでやって、もう縁を切る。

しかし、電話が断れない。正確には、断れなかった。
昔、病気の症状が良くなかった時、同じく良くない状態の女性と知り合った。すごく粘着されて、毎日電話がかかってきて、それも2時間3時間がザラの長電話。「家族が電話を使いたいから切っていい？」と聞いても、相手が「今切ったら〇しに行く」とか言うので、怖くて切れなかった。
最終的には、丸一日電話を繋がされて（風呂入るのも浴室の外に子機を置いて通話、トイレも子機持って通話、それ以外の時は廊下で子機充電しながら通話、食事も廊下で食べながら通話等々）、常に「ねぇ聞いてる？」「寝るんじゃないよ」「寝たら分かってるだろうな」などと言われ、「切りたい」と言うと「ぶっ〇すぞ」と脅され続け、精神的に参ってしまった。

その翌日から電話はすべてまず母が取り、彼女だったら私に取り次がないことで対処していたんだが、しばらくしたらなんと自宅に押し掛けてきた。ガタイのいい彼氏まで連れてきて、「電話に出ないと〇すぞ」とか騒がれたんで、さすがに警察を呼んだ。
そしたら、取り乱して「そんなつもりじゃなかった」「erikoちゃん体調悪いって言うから心配で家まで来た」とか言い訳してたけど、「ぶっ〇す」で心配は無いだろ、という。

まぁそんなことがあったので、今でも用件のハッキリしない電話が苦手だし、電話で雑談は無理だし、毎日連絡取ろうとされるとフラッシュバックして拒絶反応が出てしまう。
あの時どうやって断れば良かったのかな、って今でも思うことがある。彼女が住んでいる家にも「来ないとこっちから行ってボコるから」と脅されたので、金も無いのに片道3時間かけて行ったけど、ああいうのもどうやって断れば良かったのか、いまだに答えが分からない。

金の無心をしたり、脅迫までして人との繋がりを持とうとするのは、健全な人間関係では無いから、そういう人との縁は切れていいんだけど、下手な切り方をしたら、ストーカー殺人みたいなことになりかねないので、本当に難しいと思う。

特集に戻ると、古謝さんの漫画がめちゃくちゃ痛快で良かった。こんなスパーンと断れたら、気持ちいいだろうなぁ。

「断れるようになりました」はちょっと考えさせられた。
断り方は相手を傷付けないようにしているつもりでも、案外通じていないのかもしれない。「相手を攻撃しない」というワードが出ていて、そこは出来ていないかもしれないなぁと思った。結構他責的なところがあるので。