『がんばりすぎないで。~ドラマ「Shrink」の現場から~』感想

ご案内していた『がんばりすぎないで。~ドラマ「Shrink」の現場から~』の感想です。

見て良かった! 双極症(双極性障害、躁鬱病)の方はもちろん、一般の方にも是非見てもらいたいです。こういう病気があるんだと知ってもらいたい。
番組内には2名の双極症患者と、あの加藤忠史先生が登場されていました。患者さんも加藤先生もおっしゃっていましたが、最初はうつ病として診断されることが多い。ところが、その後「軽躁が出ているのに、それを治ったと勘違いしてしまう」ケースが多いそうです。
気分が落ち込むからうつ病なんだ、と思って、うつ病の診断をもらい、しばらくして回復したから通院をやめた、なんて人は、実はもしかしたら双極症の可能性があります。

私も初診は神経症で、転院してうつ病、その半年後の障害年金受給にかかる診断名は、躁うつ病(当時)でした。
神経症、うつ病、双極症は、どれも治療法が異なります。早く正しい診断がおりて、正しい治療に結びつけば、自他ともにダメージを減らすことができます。うつっぽく見えるけど、実は双極症のこともあるんだよ、ということが広く知られて欲しいです。

加藤先生は研究協力の件で、電話でお話したことがあるのですが、とても優しいお声の方で、それだけでも癒されました。精神科医って話してるだけで癒される方、多いですよね。
その加藤先生が、ドラマのクランクアップみたいな場面で、「こういうことが毎日、日本中で起きてる、同じようなことが。でも、こうやって映像になったことが一度も無くて……」と感謝を述べているシーンがあったのが、とても印象的で、思わずもらい泣きしてしまいました。

たしかに、ドラマとして扱われたことは一度も無い気がします。うつ病はあると思う。でも双極症は?
下手な民放が制作すると、躁状態の激しい状態を過剰に描写しすぎて、誤ったイメージを与えそうです。NHKは色々悪評もあるし、受信料などの問題もありますが、そのあたりは民放よりマシな気がします。なんといっても加藤先生が監修に付いてくださっているのだから。

患者2名の方は、働いていらっしゃるようでした。松浦さんはこの界隈では有名人でしょう。NHKの他の番組にも出ていたと思います。
お二方ともご自分の症状や体調をメモしてらして、それを診察時に持参したり、ご自分での自己管理に役立てているようでした。これはもっと知りたいと思っています。他の方がどうやって自分の症状をコントロールしているのか?ということが知りたいです。

私は今現在は、気分メーター(-5~+5で数値化する)しか付けていませんが、まったく役に立っていないと感じていて、不満を持っています。
女性の患者さんが、気分が高揚している印の赤いシール(多分)が増えたら要注意、みたいなことをされていて、これは私にも使えそうだな、と思いました。買い物しまくってるとか、そういうやつです。

体調はこのブログの非公開記事にも書いているんですが、一覧で見える感じでは無いのが役に立たないかな、と思っています。何か抜本的にやり方を変えていかないと、自分が望む形にはならないかな。