こころの元気+ 2021年4月号

今月号の特集は「私はがんばってる?」だった。
漠然としたお題で、どこを切り口にして良いか分からないけど、自分としては、社会復帰をかなり頑張っているのでは無いかと思う。

前にも書いたような気がするが、私は「何もしていない」という状態があまり好きじゃないのかもしれない。それは、長い引きこもり生活を経験したからこそ出てくる感情なのだと思う。
昼夜逆転して何か月も誰とも話さない。ひたすらゲームをやるだけの毎日。SNSに登録しても、妄想等ですぐにアカウントを消しては作り直すを繰り返す。誰とも繋がれない。孤独。そのうち、その孤独にも慣れていく。
そういった生活に、もう二度と戻りたくないのだ。私が「しんどい、きつい」「職員がむかつく」「人間関係がクソ」などと言いながらも、B型作業所や生活訓練のような福祉サービスをずっと利用し続けているのは、社会復帰したいという欲求もあるけど、一番はその「昔に戻りたくない」という一点がとても強固な動機となっているからだ。

ただ、今の生活訓練では職員から「頑張りすぎないでね」とよく言われる。肩の力が入ってて、がむしゃら感があるのだろう。自分でも少し分かる。
もともと根を詰めるタイプで、自分で適切にペース配分するのがあまり得意では無く、一気にガーッと過集中して疲れ果てて長く休む、というようなことを繰り返していた。そういう働き方、過ごし方は、精神病患者は避けるべきだよ、って頭では分かっているんだけど、ついついやってしまう。
そのあたりは自分の課題だな。

あとは、連載の「じょうずにかわす怒りの気持ち」が良かった。私は「規範意識から怒りを感じるタイプ」みたいだ。曲がったことが大嫌い、ってやつだ。
でもなぁ~バスの運転手に障害者手帳を見せて、割引手続きしてもらう時、稀に舌打ちする人がいて、そういうのとか速攻でカチーンとくるよね……。これは怒ってもいいよね?

それから、「おこまりですか?」の質問コーナーも良かった。親なき後の悩み。アラフィフくらいになると、ぼちぼちみんな考え始めるのかな。私もそうだな。
最悪、相続した集合住宅があるので、ホームレスにはならないで済みそうだけど、周囲に病気・障害をカミングアウトすべきなのか決めかねているし、地元の地域活動支援センターにはもう二度と関わりたくないから頼れないし、細かいことを言い出したらキリがない。
親が死ぬ前に、せめて週3日のバイトでも出来るようにならないか、と考えているが、どうなることやら。