こころの元気+ 2021年6月号

今月号の特集は「難しいなー」と感じた。『私のトリセツ』……これすごく苦手。
若い頃、就活をするのに求人雑誌などで必ず書かれていたのが「自己分析」ってやつだった。自分の長所・短所を簡単にまとめるとか、そんなような話だ。
私はこれが苦手で、今月号の特集を読んでも、「私には無理だー」「自分のトリセツが作れるなら今こんなに苦労してない」としか思えなかった。みんな自分のトリセツが作れて凄いよね。尊敬するわ……。

注目の『怒りの気持ち』は、やはりどの精神障害者も、親との関係に悩んでいるんだなぁと思った。うちも酷いし、ブログランキングに登録している精神疾患系ブログでも、親子関係をこじらせている人は多いと感じる。私もそうだけど、共依存状態にあるような人も見受けられる。
つい先日も、母親とトラブった記事をUPしたばかりなので、少し反省しながら読んだ。
ただ、親との会話を録音するのは、さすがの私でも勇気が出ないかな……。この方はよほど酷いことを言われているのだろうか?

次に『双極性障害 私の打ち手』だが、これも考えさせられた。
私は一般の労働をしていないので、あまり参考にならないかもしれないが、生活訓練での軽作業を人一倍頑張って早く終わらせ、帰宅する頃には疲れ果ててヘロヘロになることが、最近多いように思う。
職員からは「急がなくていいよ」「自分のペースで」と言われるが、周囲がサクサクやっていると、自分が「使えない奴」「のろま」「存在価値の無い人間」に思えてきて、気分が落ち込んでしまうので、それに抗おうと頑張ってしまう面がある。
でもそういうのは続かないって、分かっているんだよ。同様に、紙面にもあった「調子の悪い日はずっと続かない」という言葉で、私は少し救われた。

次に『認知療法をじょうずに使ってみませんか』を久々に触れてみるか。
サブタイトルが『7コラム法の反証とは?』なんだけど、これ私がドツボに陥ったやつなんだ。反証が思いつかない、思いついてもその内容は自分自身を否定しているように感じて、自責の念にとらわれ、精神的に物凄く苦しくなる。
それで認知行動療法は中止となったんだけど、その反証が「自然に見つかるもの」というので、そんなんで出来れば苦労しないよと思った。自然には見つからないだろうよ……。相当無理やり自分の思考を捻じ曲げないと、見つからない。
だって、認知行動療法をするような人って、認知のゆがみがあるわけだから、そのゆがみを修正することは、自力では相当難しいと思う。誰かに指摘されるんならともかく、自力ではキツイよ……。

『質問コーナーおこまりですか?』「逃げてばかりの私」は、自分も同じだなぁと思って、少し感情移入してしまった。
大学も中退→編入しているし、バイトは何回辞めたか数えるのも嫌だし、作業所だって5年6年で3か所目だ。本当に落ち着かない性格だと思う。要は、我慢が出来ないんだろうね。人間として幼いんだと思う。
でも、自分の心や体を守るために、生理的精神的に「ここは嫌だ、無理だ」と思う場所へ通うことは、あまり良くないと思う。特に作業所なんかは、月数千円しか稼げないのに、嫌なことを我慢してまで通う価値は無い。これが月30万くらいもらっていたら話は別だが。

この流れで、『私の働く生活ストーリー』を読んだのだが、「これこれ!」と共感した。投稿者も職場を結構転々としてらして、私と似ているところがあるなぁあと思った。
職場を転々とする人って、一方的に本人に原因があるわけでは無く、複合的な原因があると思う。職場のいじめなんかもそれだろう。こういうのは防ぎようが無いからね。

という感じで、とても長くなってしまったけど、今月号も読みごたえバッチリな1冊だった。