こころの元気+ 2021年7月号「休み方がわからない」

今月号は感想を書きたいコーナーが多そうなので、分けてみた。

第1回目は特集になっている「休み方がわからない」だ。
このブログを読んでくださっている方はもうお気付きだと思うけど、私はブレーキの踏み方が下手くそだ。「やりたいことはこれだ」と決めたらガーッと勢いで突っ走り、疲弊して初めて「あれ? もしかして休んだほうが良い?」と気が付く。
双極性障害の影響もあるんだろうけど、とにかく休み方が下手くそなので、なんとかしたいなーと思っていた。

でも、毎号記事を書かれている土屋徹さんの「あせらず・のんびり・ゆっくりだけでいいのか問題」みたいな意見に、やっぱり共感してしまうんだよなぁ。
この記事の中で、「ゆっくり休んでください」と言われて入院したら10年も経ってしまった、という人が出てきた。これだよ、私が「怖いな」と思っているのは。

私は30代を5年以上引きこもりで過ごしてしまった。仕事をしていたらキャリアを積める格好の年代だし、結婚をしていたら子供を産んでたかもしれない。そんな貴重な時期を引きこもりなんかで潰してしまった。
これをとても悔しく思っているので、今後の人生で二度と同じ思いをしたくない。とはいえ、私がここまで回復するまでには、陰性症状で思うように動けない時期もあった。なので、色々難しい人がいることも理解はしている。

私は、精神病患者が回復していく過程で、物理の動摩擦係数・静止摩擦係数という概念が適用できると思っている。
動摩擦係数はモノが動いている最中にかかる摩擦係数で、静止摩擦係数はモノを動かそうとしたときにかかる摩擦係数だ。そして、動摩擦係数より静止摩擦係数のほうが大きい。
つまり、モノを動かす時に力がより必要なのは、動かし続けている最中よりも、最初の一歩なのだ。

これが精神疾患でも言えるよね、と。週1日午後だけでもデイケアに行こうとか、その最初の一歩を踏み出すことが、とても負荷がかかるよ、ということが言いたい。
私も最初の一歩はキツかった。最初はB型作業所じゃなくて支援センターに通った。それも月たったの2日。こんなことに何の意味があるの?と思ったけど、結果的には意味があった。月2日から月3日と通所日を増やし、月4日通えるようになったところで、B型作業所への通所の可能性が見えてきた。

土屋さんは、気付いたら歳だけ重ねてしまい、何もしない・できない・取り組めない、ではなく、自分らしい生活をするために、「自分の足で歩む」ことを目指してほしい、と言っていたが、まさにその通りだな~と思った。
昔は統合失調症といったら腫れ物に触るような扱いで、とにかく再発させないことが第一条件、静かに過ごしてもらいましょう、という考え方が主流だったらしいが、それで何もしないまま一生を終える人生が本当に患者のためになっているのか?という考えが広まってきているそうだ。これは、前主治医や今の生活訓練の所長の考え方でもあるんだけど。

私はB型作業所を利用するようになって5年か6年かそれくらい経つけど、その間に再発しかけたり、うつでダウンしたり、色々あった。
でも、「そもそもB型作業所の利用をしなければ良かった」と思ったことは一度も無い。どれほどトラブルになった作業所でも、その経験が無ければ次も無かっただろうし、家に引きこもってネサフだけしている人生よりかは、はるかにマシだったと感じている。

特集の感想はこれくらいかな。ちょっと長すぎたかな……。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。