職人魂?

折り畳みの雨傘の、骨に巻き付けてある糸がほつれて取れてしまったので、ミスターミニットという靴や傘の修理をしているお店へ、昨日の生活訓練の帰りに行ってみた。

応対してくれたのは職人らしきおじさんで、「傘の修理をしてほしい」と頼むと、「傘にもよるけど、折り畳みは部品が無いことが多いから難しい……」と口ごもっている。
なので、私のほうから上述のような状態であることを伝えると、「お客さんのほうで縫っていただいたほうが良いと思います」と言うではないか。

なんだろうか、と思っていると、おじさんは「私は靴修理が専門で、裁縫は家庭科で習うレベルのことしか出来ないんです。お客さんのほうが絶対上手くできます。やり方をお教えするので、やってみてください」と言った。これは……正直すぎる職人さんだ……。

これ、なんでここまでおじさんが抵抗しているのかと言うと。この糸の修理に約1000円かかるんだよ。結構なお値段だよね? 私もそう思った。でも、縫い付けていないと傘としての用をなさないので、渋々修理に持ち込んだんだ。
おじさんもそれを良く分かっていて、「この修理で1000円はいただけないから」と連呼していた。商売っ気、無さすぎない?

そんなわけで、素直に縫い付け方を教わり、先ほど無事修理することができた。
ミスターミニットじゃない靴修理店のおじさんも似たような感じで商売っ気が無いんだよね。やっぱり職人ってそんなもんなのかな。こちらとしては助かるけど。