招かれざる客

生活訓練に厄介な新人(多分)が現れて、ちょっと困るというか、嫌だな、と思い始めている。言い方が悪いかもしれないが、浮浪者みたいな恰好なんですよ。異臭はしないから、風呂には入っているようだけど。
昨日、日誌を書こうとしたら場所が無くて、狭い面談室で書くことになった。先客にその新人がいて、私が入室する直前に大声を出していたので、差別するわけじゃないけど「生理的にちょっと受け付けない……」と思いながら日誌を書くことになった。

入室してしばらくして、おもむろに新人が「ゴホゴホ」と咳をした。その音がやたらクリアだったので、まさか?と思って顔を上げてその人を見たら、顎マスクだった……。
サーッと血の気が引いて、「新型コロナじゃなくても、ただの風邪でもうつされたくない!」と思って、息を止めた。
このご時世、まだ顎マスクしている人がいるんだ、とビックリした。話しているうちにマスクがズレて、鼻が見えてしまう人は結構見かけるけど、常識的な人はすぐにマスクを定位置に戻す。
でも、この新人は違う。最初から顎マスクなのだ。何のつもりなんだろう?

その後、作業をしていても頻繁に顎マスク状態になるらしく、他の利用者から「新人さん、マスクちゃんとして」と突っ込まれていた。職員から言われるならまだしも、利用者から指摘されるってよっぽどだよ。みんな怖いんだろうね。私も怖い。
正直言って、この新人には辞めてもらいたい。しばしば意味不明な大声を出すのも怖い。明らかに精神状態が良くないのに来ている。事業所もなんでこんな人にOKを出したんだろう? 断れないのかな?