おつかいが出来なくなった

美容院の帰りに、駅ビルへ寄って焼き鳥を買ってきて、と母から頼まれていた。それが午前中の話。
この時も母は口調が荒々しく、半分怒っていて、怒鳴るように話していた。こちらは戦々恐々として、とにかく言われたとおりにしようとメモを取っていた。
取っていたメモには、「9本、しそつくね、レバー、若どり」と書いてあった。記憶にある限りでは、レバーは1本を母と2人でシェアすればいい、という会話をした。

本数は、最初「3・3・4で親父が4本、全部で10本」と言っていたのに、1本減らしたり2本増やしたり話が二転三転して、全然分からなくなった。「2・3・4はどう?」「お母さん2本でもいいかも」「erikoは4本食べるの?」等々。
結局母が「レバーの他は2本ずつ!」と連呼していたような気がする、という記憶が残った。

美容院でのカットが終わって、いざ駅ビルへ行くと、「9本」「レバー」だけが強烈に記憶に残っていて、他は吹っ飛んでいた。まぁ店頭で見たら、思いのほか焼き鳥の種類がたくさんあって、どれを買って良いのか迷うというか、分からなくなったのも大きい気がする。
とにかく「そうだ、2本ずつ、全部で9本だ」と思って、いつも食べているような感じのものを2種類2本、レバー1本と頼んだ。そこで「今何本ですか?」と聞いたら、5本と言われた。あれ? 9本に全然足りない。私、何を頼んだんだろう?
そう、自分で何を頼んでいるのかまったく把握できないでいた。

仕方が無いから、他にいくつか頼んで、また「今何本ですか?」と聞いたら、8本と言われた。まだ足りないのか!
やけくそで砂肝を頼んだ。

帰りのバスは気分が葬式のようだった。私はおつかいも出来なくなったのか。これは認知機能障害なのか。それとも早発性の認知症なんじゃないのか。自分が何を買いたいのか、何をいくつ注文したのかすら分からないとか、終わってる。

そして帰宅して冷静になってみたら、2種類を2本ずつ、レバー1本を買ったら、合計5本にしかならないことに気が付いた。母はなんであんなに2本ずつを連呼したのか? 母のほうがおかしいのでは?
なんかもう疲れ果てたよ……。

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