きょうの健康「統合失調症」を視聴した

統合失調症は150人に1人が発症すると解説されていたが、私が聞いた話では100人に1人か、発症率0.8%、という数値だったと思う。最新の研究で変わったんだろうか?

10代20代で発症すると社会経験を積めないので色々不都合がある、というような話だったが、それはすごく感じている。
進学や就職といった人生の大事な時期に発症すると、人生設計が狂ってしまう。私も、最初の大学を辞めざるを得なくなったことで人生設計が根底から覆されてしまった。自分から辞めなければ良かった、という思いがある一方で、辞めなくても単位が取れず除籍になっていただろうな、とも思う。

番組内で、統合失調症の当事者の女性が出てきたことに驚いた。バリバラでは結構出てくるのを見たことがあるけど、きょうの健康にも出てくる人がいるんだ、と。

統合失調症の治療法として、薬物治療以外に「ストレス要因の環境を改善する」というものがあるのは初耳だった。
解説していた笠井先生が、治療は「医師と患者が一緒に考えて」行う、と言っていて、そういうスタイルはうつ病や双極性障害の回では聞いたことがなかった(と思う)ので、新鮮だなぁと思った。他の精神疾患ってそんなに一方的な治療をしているのかな? そして、統合失調症は双方向的にしているのだろうか?
私の場合は、まぁ一緒に考えて治療している感じは、するかな。でも、最近は統合失調症の症状は結構落ち着いているから、薬も変わらず放置って感じだな……。

薬をやめられるかどうかは個人差が大きい、とおっしゃっていたが、実際のところはほとんどの患者はやめられないし、やめたらダメだろう。

統合失調症は周囲の理解・支援により社会生活を送ることができる病気、という話だが、そもそもその「周囲の理解」がめちゃくちゃ得られにくいことが問題なのでは?と思ってしまった。
私は福祉施設や一部SNSでは病気を公表しているけど、現実社会では最初の大学時代の同期・後輩と元職場の上司にしか公表していない。絵画教室の先生にも、精神疾患があるとだけ言っていて、病名は伏せている。それはやはり偏見が怖いからだ。

そして、この番組では陽性症状ばかりが解説され、陰性症状や認知機能障害はスルーだったので、かなり残念だった。
陽性症状は目立つし分かりやすいから、そういう症状が出たらすぐ病院へ、って言いやすいんだろうけど、陰性症状も解説しないとダメだと思う。