イラつく文体

また愚痴だけど。
イラつく文体っていうのがあるのよ。過去形で書くべきところを現在形で書いてある文体。逆もしかり。なんかすごく違和感を感じる、説教臭く感じるんだよね。上から目線というか。

私は理系の大学に在籍していたことがあり、中退したから卒論は書いてないんだけど、レポートはたくさん書かされた(理系でも文系ほどでは無いにしても、それなりに文章は書くんですよ)。その際に叩き込まれたのが時制なんだよね。「自分が実際に行ったこと(実験した手順や見たこと、感想など)は過去形」「実験の目的や元となる理論・定理や考察は現在形」みたいな。
今調べたら、本物の論文はもっと細かく分類されているみたいだけど、学部生の実習レポートならこれくらい緩いルールでもいいのかもしれない。

まぁそれで、例えば料理を作ったよっていうブログで、「今日の昼食はパスタにします」って夕方書かれていたら、なんか気持ち悪くないですか?
朝、「昼食は~」って書くならまだ分かる。でも、夕方や夜、今日一日を振り返った日記のようなブログでこれを書かれていると、正直言って戸惑いを隠せない。そう、すぐ上に書いちゃったけど、ハッキリ言って気持ち悪い。

これ、何が気持ち悪いのかな、と思ったら、自己啓発系のブログやサイトでよく見かける文体だな、って気が付いた。未来志向っていうの? 「私はこういう人間になりたい! 将来こうしたい!」が高じて、本来なら過去形で書くべき文章にも現在形や未来形を用いてしまっている、みたいな。違うか。

嫌なら見なければいいんだけど、認知行動療法でいろいろ検索していると、どうしても自己啓発系のサイトを発掘してしまうことがあって、毎度毎度嫌な思いをする。なんかこう、無駄にポジティブっていうの? 熱量が凄いっていうか。将来の素晴らしい自分を想像して悦に入ってる、みたいな。圧に負けちゃう。
認知行動療法って自己啓発の一種なのかね? なんかもうよく分からないわ。