ハートネットTV フクチッチ 統合失調症 後編

予告していた、NHKのハートネットTV『フクチッチ 統合失調症 後編』という番組の感想を書いてみる。

風間俊介が「統合失調症は若年層で発症する」みたいなことを言っていて、まぁなかには30代とかで発症する人もいるみたいだけど、私も中高大学生や新入社員あたりくらいが一番多いんじゃないかな、と思った。色々な人の話を聞いていると。
なので、本当に学校で教育をしたほうがいいと思っていたら、最近は学校教育に取り入れられているそうで、良い試みだなと思った。

まず世田谷のB型作業所が登場した。店内がとても明るく広々としていて、快適そうだった。
私が最初に通った作業所は、狭いし暗いし埃っぽいしで、環境が悪かった。稀に来る一般のお客さんからも「ここ暗くない?」と言われるほど薄暗くて、居心地が悪かった。なんでも電気代の節約で蛍光灯を半分に抜いてる、という話だった。ひどい。
その後、生活訓練で通った所は、この番組のように広々としていて、電気代もケチらず明るかった。
やっぱり作業する環境って大事だと思うんだよね。毎日(は通ってなかったけど)通って作業するのに、環境が悪いことは、ただそれだけでやる気が無くなる。

統合失調症かるた?は普通に面白そうだった。ただ、私は自分の妄想の内容までは言えないかなー。ブログに結構書いているように見られそうだけど、言えないことは書いてない。

次に登場したレストランが、とんでもなく普通のレストラン(褒めている)で驚いた。
私が通っていたB型作業所に併設されていた喫茶店は、職員が「福祉だから儲けなくていい」と言い切るほど誰もやる気が無くて、メニューも少ないし、基本冷凍食品をレンチンするだけだし、週替わりメニューも誰でも作れる簡単な丼物ばかりで、本当に魅力が無かった。

でも、番組のレストランは、主菜副菜と彩り豊かでとても美味しそうで、障害者が生き生きと働いてるんだな、ということが伝わるような雰囲気だった。お店も綺麗で掃除が行き届いており、これなら健常者のお客さんも入りやすいな~と思った。
B型作業所で「工賃を上げられない」とか言ってる職員や施設長は、こういう番組のレストランみたいな努力をしてるのかな? してないだろう。

それから、長期入院していた精神障害者の退院後の居場所として、B型作業所が活用されている例を、こんなに分かりやすく見たのは初めてかもしれない。よく、「B型作業所は障害者の居場所」という話を聞くが、こういうことなのかと。
個人的には、B型作業所を「居場所」として使うのは反対なんですよ。そういうのはデイケアや支援センターでやって欲しい。だって、作業所では少額といえども工賃が発生しているからね。責任を伴うわけで。
せめて「お仕事ごっこ」くらいは、やって欲しい。座って職員とお喋りしてるだけで工賃が発生している人は、本当に辞めてもらいたいと思ったことがある。
この番組の女性は、居場所でもあるけどきちんと作業もしていて、こういう人なら歓迎するのにな。「障害者だから仕方が無い」「病気だから仕方が無い」という感じで諦めてる作業所や利用者は反省して欲しいと思った。