こころの元気+ 2023年9月号感想1

9月号は感想が長くなったので、2回に分けた。
まんが特集「病気のサイン」ということで、とても読みやすく面白かった。

特に、おんおみおさんの漫画がすごく参考になった。体調グラフは私も付けているが、「どんな時に症状が大きくなりやすいか」といったことまでは記録しておらず、意識して分析・観察をしたことも無かったと思う。
かろうじて、外出したり人と話したりすると興奮して寝られなくなる、くらいしか自覚が無かった。うつのキッカケはほとんど分からない。健常者が抑うつ状態になるケースと同じだと思う。例えば暴言を吐かれたとか、そういうやつ。

さて。ここで驚きの話題が出ている。コーピングだ。症状を大きくしないための対処法。CBTでやったやつだ。セラピストはクソだったけど、CBTそのものはあながち嘘では無かったのかも。
私も治療で、対処法をたくさん書かされたけど、おんおみおさんの漫画のほうが意味が分かりやすかった。つまり、いろんな対処法のバリエーションを用意しておき、症状や気分でバリエーションの中から適切なものを選ぶ、という考え方。
これで、たくさん書かされた意味がようやく分かった。

聴覚過敏の方は、純粋に漫画が面白かったw マジで笑った。いや、笑ったら失礼なのか。
でも、表現が上手いんだよ~。紙に書いてある漫画で、こんだけ音の表現が豊かでリアルなの、そうそう無いよ。はぁ~何度見ても笑える。

新企画の「脳は運動を求めている」だが、話がちょっと難しかった。でも、運動の重要性は非常によく分かった。要は、運動によって脳が活性化する、ということのようだ。
この企画での運動とは、有酸素運動やウォーキングとそれなりに負荷がかかるものだけど、個人的には筋トレや踏み台昇降くらいでもいいんじゃないかと思っている(個人の感想です)。
「老化は足から」と言われているように、足腰を鍛えることはボケ防止に繋がるのだから、認知機能障害のある統合失調症患者は、運動をしたほうが病気にも良いんじゃないかと思った。
ちなみに昨日書き忘れたけど、今はスクワットもやっています。足がぷるぷるするよ……。

「トラウマインフォームドアプローチ」は、いつもはほぼ読まないんだけど、何故か9月号は読んでいた。そこで重要な箇所を見つけた。「先生が治してくれる」という受け身の姿勢では治らない、ということだ。
これはめちゃくちゃ実感していて、治療初期の「薬を飲まされてる」と思っていた時期は、症状も全然取れてなくて具合が悪かった。それが、前主治医の治療方針を受け入れて、自分から積極的に関わる、つまり紙面にもあったが「共同作業」だと思って臨むようになったら、どんどん落ち着いていったと思う。

「私の打ち手」はオープン就労されている人の話で、興味深く読んだ。
「障害者就業・生活支援センター」という機関が初耳で、少し調べたが、何をしている所なのかちょっと良く分からなかった。支援とか言ってるけど、うちは上司がサポートしてくれてるから、外部の機関に頼ろうと思ったことは、今のところ無いかな?
しいて言えば、相談支援専門員が「今の会社のことでも相談に乗りますよ」と言ってくれているので、上司に言いづらかったら専門員に言えば良いかな、と思っている。

健常者との付き合い方で、「病気を開示していない」というのは、かなり驚いた。最初に言わなくて良いの? あとからバレて「騙してた」とか言われるほうが嫌じゃない? あまり体調不良が続くと、関係を切られない? もうハテナがいっぱい。
とはいえ、私も絵画教室の先生には数年、隠して通っていた。それが、体調不良で何か月も休むことが続いて、「何かあったの? 大丈夫?」と心配されて、もう隠し続けるのも限界だ!と思ってカミングアウトした。
そういう経験があったから、隠すのはかなり抵抗あるんだよなー。
でも、実際問題、「精神障害があります」と言っただけで疎遠になったり関係を切ったりする人もいるから、やっぱ怖いんだよね。

続く